気象病になりやすい人はどんな人か|特徴の「根拠の強さ」とセルフチェック|熊谷市の接骨院が解説

2026年08月31日

気象病 なりやすい人 熊谷市 接骨院 低気圧の前に頭の重さを感じる人のイメージ

「気象病になりやすい人には特徴がある」という話を、一度は目にしたことがあるかもしれません。女性に多い、乗り物酔いをしやすい人がなりやすい、真面目な人がなりやすい——熊谷市の当院にも、そう書いてあるのを読んで「自分は当てはまる気がする」とお話しされる方がいらっしゃいます。ただ、その特徴の一つひとつは、確かめられている度合いがかなり違います。この記事では、よく言われる特徴を根拠の強さで仕分けし、家でできる確かめ方と、どこに相談すればいいのかまでをお伝えします。

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先にお答えします——「気象病になりやすい人」には共通点があると言われています

結論からお伝えします。天気の変化で体調を崩しやすい人には、共通して挙げられる特徴があります。ただし、そのすべてが同じ強さで確かめられているわけではありません。

たとえば「女性に多い」という説明は、非常によく見かけます。実際、気圧の変化と片頭痛の関係を調べた複数の研究をまとめた2025年の報告では、対象となった14件の研究に参加した2,696人のうち、87.9%が女性でした(記事末尾の参考文献)。

ただし、ここで気をつけたいことがあります。この数字は「参加した人の内訳」であって、「女性の方がなりやすい」ことを直接示した数字ではありません。もともと片頭痛の研究には女性の参加者が多いという事情があるためです。同じ報告の中でも、証拠の質は測り方や対象がばらばらで限界があると、はっきり書かれています。

当院がこの記事で最初にお伝えしたいのは、この「言えることと言えないことの差」です。

よく見かける「なりやすい人の特徴」を、根拠の強さで3つに分けてみます

世の中で挙げられている特徴を、当院なりに3段階に分けました。分けて見ると、自分がどこを気にすべきかがはっきりします。

よく言われる特徴根拠の強さどう受け取るか
気圧が下がるとき・急に変わるときに症状が出やすい研究の報告が複数ある行動の目安にしてよい。天気予報と体調を並べて記録する価値がある
もともと片頭痛やめまいを持っている研究の対象として多く扱われている関係がある可能性は高い。ただし原因と結果の向きまでは分かっていない
乗り物酔いをしやすい/耳が敏感説明としては筋が通るが、確かめられた度合いは弱い当てはまっても悲観しない。あくまで手がかりの一つ
女性に多い研究の参加者に女性が多いという構成の話「女性だから仕方ない」と諦める根拠にはならない
真面目・神経質な性格の人がなりやすい裏づけは確かめられていない性格のせいにする必要はまったくない

上の2つは行動の目安にしてよいもの、下の2つは自分を責める理由にしなくてよいもの。この分け方だけでも、受け取り方はずいぶん変わるはずです。

そもそも「気象病」は正式な病名ではありません

気象病(天気痛)とは、気圧・気温・湿度といった天気の変化をきっかけに、頭痛・めまい・だるさ・眠気・古傷の痛みなどが出たり強まったりする状態を指す、通称です。診断名として決められた病気ではなく、「天気と連動して起きる不調」をまとめて呼ぶ言葉として使われています。

だからこそ、中身は人によってかなり違います。頭痛が主な人、めまいが主な人、とにかく眠くてだるくなる人、以前に痛めた場所だけが疼く人。ひとくくりに「気象病」と呼んでいますが、体の中で起きていることは同じとは限りません。

当院が「あなたは気象病です」と決めつけない理由も、ここにあります。

家でできるセルフチェック——当てはまる数より「並び方」を見てください

次の項目を、この2週間ほどで振り返ってみてください。

雨が降る前の日に、頭が重くなったり眠くなったりする。台風や低気圧が近づくと、めまい・ふらつきが出る。天気が崩れる前に、以前痛めた場所が疼く。天気が回復すると、症状もすっと軽くなる。同じ季節でも、晴れが続く週は調子がいい。

ここで見ていただきたいのは、いくつ当てはまったかではありません。症状と天気の「並び方」です。天気が崩れる前に出て、回復すると引く。この順番が繰り返し起きているなら、天気との関連を疑う価値があります。

反対に、天気と無関係に毎日同じようにつらい場合は、別の原因を考えたほうがよいことになります。当院でも、この並び方を最初に伺っています。

気圧が下がるとき、体の中で何が起きていると考えられているか

正直に言うと、気象病の仕組みは、まだはっきり解明されていません。当院も「これが原因です」と断定できる立場にはありません。

そのうえで、考え方としてお伝えしていることがあります。外の気圧が変われば、体の中の圧力も変わらなければいけない、という話です。

スキューバダイビングでは、海の水圧に体を慣らしながら、時間をかけて潜っていきます。急な圧力の変化に体が対応できないからです。天気の変化でも、程度は違えど同じことが体の中で起きていて、圧力の変化に合わせて体が膨らんだり縮んだりする過程で、血流が変わったり、神経が刺激を受けたりしているのではないか——当院はそう考えています。

これは仮説です。ただ、気圧が下がるときに症状が出やすいこと自体は、複数の研究で報告されています。「気のせい」で片づけてよい話ではない、というところまでは言えます。

なりやすさは体の状態で変わるのか——当院が毎回測っていること

ここが、当院がいちばん正直にお伝えしたい部分です。

「体を整えれば天気に強くなる」と書けば、聞こえはいいと思います。ですが、体の状態がどの程度、天気への反応しやすさに影響しているかは、まだ分かっていません。当院はそれを、通っていただいている方の経過を毎回測りながら確かめている段階です。

当院が実際に測っているのは、背骨のカーブがどうなっているか、首の付け根から背中の上部がどれくらい固まっているか、肋骨が左右均等に動いているか、呼吸で胸郭がどこまで広がるか。この4つです。天気は測れませんが、これらは毎回同じやり方で測れます。

測れるものを記録し、天気が崩れた日の状態と並べる。そうして初めて、「この方は体の状態が良いときは天気の影響が小さい」といった話ができるようになります。順番を飛ばして「整えれば大丈夫です」とは、当院は言いません。

ここまで読んで「自分のことかもしれない」と思った方へ。まず検査で、どこに負担が集まっているかを確かめます。空き状況はネット予約でその場で確認できます。

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当院にあった記録——良くなり方は、一直線ではありませんでした

当院に、長年の肩こりと、ふわふわするめまい、片頭痛でお悩みの方が通われていました。

経過の途中で、はっきり良くなってきていた時期がありました。ところがある日、自宅で足を滑らせて転倒されたあと、それまでほとんど消えていた肋骨の歪みが再び現れ、普段は柔らかいはずの首の部分が固まっていました。さらに別の日には、台風が近づいたタイミングで、落ち着いていためまいと片頭痛の波が戻りました。

当院がこの方にお伝えしたのは、「歪みを取ったから、それに比例して良くなるというわけではありません。歪みを取ったというのは、良くなる素地ができたということです」という話です。素地ができたあとに、転倒や天気といった出来事が起きれば、波は戻ります。

良くなり方は一直線ではない。当院が経過を長い目で見ていただくようにお願いしているのは、こうした記録があるからです(経過には個人差があります)。

気象病は何科に相談すればいいのか

「気象病外来」「天気痛外来」を設けている医療機関もありますが、どこにでもあるわけではありません。まずは症状の中身で考えるのが現実的です。

頭痛が中心なら脳神経内科、めまいや耳鳴りが中心なら耳鼻科、全身のだるさや気分の落ち込みが強いなら内科や心療内科。まず、天気と関係のない病気が隠れていないかを確かめてもらうのが、順番として先です。

そのうえで、次のような場合は、施術より先に必ず医療機関を受診してください。今までに経験のない突然の激しい頭痛。ろれつが回らない、手足に力が入らない、顔がゆがむ。繰り返す嘔吐や、意識がぼんやりする状態。回転するような激しいめまいが続く、片方の耳の聞こえが急に悪くなった。

当院でも、初回の問診とテストで「施術で対応してよい状態か」を必ず確認し、医療機関が先だと判断した場合は、施術をせずに受診をお勧めしています。

「気圧のせい」で終わらせないために、当院が線を引いていること

天気は変えられません。この点について、当院は言い方を変えるつもりはありません。

ですが、「気圧のせいだから仕方ない」で全部を終わらせてしまうと、確かめられるはずのものまで確かめないままになります。首や背中の緊張、呼吸の浅さ、肋骨の動き。これらは天気とは関係なく、その方の体に今ある状態です。測れば分かりますし、変えられる部分もあります。

当院がやっているのは、「天気のせいの部分」と「体の状態の部分」を分ける作業です。分けたうえで、体の状態の側にだけ手を出す。天気の側を何とかできるかのようなことは申し上げません。

気圧が下がる前の三日間にできること

天気の崩れが予報で分かっているときは、その前の数日の過ごし方が効いてきます。

睡眠を削らないこと。天気が崩れる前の3日間は、いつもより30分早く布団に入るだけでも違います。長時間同じ姿勢を続けないこと。デスクワークが続く日ほど、1時間に一度は立ち上がって、肋骨を横に広げるように深く息を吸ってください。

そして、記録をつけることです。不調が出た日と、その日の天気をメモしておく。2週間分あれば「崩れる前の日に出やすい」といったご自身のパターンが見えてきますし、当院で経過を見るときにも大切な材料になります。

耳のまわりを軽く動かす、温めるという方法も、一般によく紹介されています。耳を軽くつまんで上下左右にゆっくり引く、耳の後ろを蒸しタオルで温める。費用がかからないので、試してみる価値はあります。

気象病になりやすい人からよくいただく質問

Q1. 気象病になりやすい体質は、変えられますか。
A. 正直にお答えすると、変えられると断言はできません。天気への反応しやすさが体の状態でどこまで変わるかは、まだ分かっていない部分が大きいためです。当院ができるのは、体の側の状態を測って整えることと、その経過を一緒に確かめていくことです。

Q2. 女性だから仕方ない、ということでしょうか。
A. いいえ。研究の参加者に女性が多いことは事実ですが、それは「女性がなりやすい」ことを示した数字ではありません。性別を理由に諦める必要はないと当院は考えています。

Q3. 天気予報のアプリや、医療機関で出されるお薬は使ってもいいですか。
A. どちらも有効な選択肢だと考えています。気圧の変化を知らせてくれるアプリは、前もって備えるために役立ちます。お薬については医療機関の領域ですので、そちらでご相談ください。当院の施術は体の側を整えるもので、並行していただけます。

Q4. 雨の日ではなく、雨が降る前の日につらくなるのはなぜですか。
A. 気圧の低下は、雨が実際に降り出す前から始まっていることが多いためと考えられています。「降る前がいちばんつらい」という訴えは、気圧の変化への反応として筋が通るもので、気のせいではありません。

Q5. どのくらい通えば変わりますか。
A. 一律の回数はお伝えしていません。天気の波がある症状なので、変化は「波の高さと出る回数がどう変わったか」で一緒に確認していきます。初回の検査で状態をご説明したうえで、進め方の見通しを個別にお伝えしています。

Q6. 熊谷市外からでも相談できますか。
A. はい。熊谷市のほか、深谷市・行田市など近隣から来院される方もいらっしゃいます。

まとめ——決めつける前に、分けて考える

気象病になりやすい人には、確かに共通して挙げられる特徴があります。ただし、その特徴は確かめられている度合いがばらばらです。気圧が下がるときに出やすいことは複数の研究が報告している一方、性格や性別を理由にするのは根拠が弱い。まずここを分けてください。

そのうえで、家でできることは症状と天気の並び方を記録すること。医療機関で確かめてほしいのは、天気と関係のない病気が隠れていないか。そして当院が担当できるのは、背骨のカーブ・首や背中の緊張・肋骨の動き・呼吸という、測れる範囲だけです。

天気は変えられません。それでも、測れるものを測って、変えられるところから動かしていくことはできます。

熊谷たいよう接骨院:熊谷たいよう接骨院ホームページ

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著者:田島 陽平(たじま ようへい)
治療家・株式会社キュアクオリティ代表。柔道整復師として20年以上の臨床経験を持つ。整形外科・接骨院勤務を経て独立し、埼玉県深谷市・熊谷市で2院を経営。カイロプラクティック歴15年以上・オステオパシーを組み合わせた独自の施術スタイルで、坐骨神経痛・腰痛・肩こりなど慢性症状でお悩みの方のサポートを行っている。現在は国際基準のフランス式オステオパシーを学んでいる。

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参考文献:気圧の低下や急な変動と片頭痛の起こる回数との関連を報告した研究が複数ある一方、証拠の質には測り方や対象のばらつきによる限界があると報告されています。対象となった14件の研究の参加者2,696人のうち87.9%が女性でした。
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※本記事は一般的な情報提供を目的としており、医療行為や診断を行うものではありません。
症状が重い場合や長期間続く場合は、医療機関へのご相談をお勧めします。