何科に行くべきか迷うほどの頭痛・片頭痛|熊谷市の接骨院が後頭部の緊張から考えるアプローチ
2026年06月29日
熊谷市で頭痛・片頭痛にお悩みの方へ。熊谷たいよう接骨院です。「内科に行くべきか、脳外科に行くべきか分からない」「毎日のように頭痛があって、何が原因か分からない」というご相談を受けることがあります。今回は、当院で実際にあった重度の片頭痛のケースを交えながら、後頭部の緊張という視点からの考え方をご紹介します。長く頭痛と付き合ってきた方にとって、新しい気づきになれば幸いです。
毎日続く片頭痛、何科に相談すべき?
頭痛・片頭痛は、まず医療機関での検査を受けることが大切です。特に今までにない強さの頭痛や、しびれ・めまいなど他の症状を伴う場合は、早めに脳外科や内科を受診してください。
検査で大きな異常が見つからない場合でも、片頭痛そのものがなくなるわけではなく、繰り返し悩まされている方は少なくありません。当院に来院されたある20代女性の方は、ほぼ毎日片頭痛がある状態で来院されました。
片頭痛のメカニズム、今分かっていること
片頭痛は「血管が広がって痛みが出る」と説明されることが多いのですが、現在の医学的な主流の考え方は少し違います。三叉神経という神経が血管に働きかけて炎症を起こし、その炎症が痛みにつながるという「三叉神経血管説」が中心的な考え方になっています。
この説では、脳内で起きるある種の電気的な変化が三叉神経を刺激し、神経の末端からCGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)という物質が放出されます。このCGRPが血管を広げ、血管周囲に炎症を起こすことで、痛みを感じる仕組みが働き始めると考えられています。実際に、このCGRPの働きをブロックする薬剤が片頭痛に効果を示すことから、CGRPが片頭痛のメカニズムの中心的な役割を担っていることが分かってきています。
なぜ片側だけに痛みが出るのか、という点についても研究が進んでいます。脳内で生じた変化に関連するタンパク質が、脳全体に広がるのではなく主に片側の三叉神経に伝わりやすいため、片側性の頭痛として表れやすいと考えられています。
後頭部の緊張と頭痛の関係
当院が特に注目しているのが、後頭部にある小さな筋肉群(後頭下筋群)の緊張です。この筋肉群は、後頭部から首の付け根にかけて存在し、頭の細かな動きや姿勢のコントロールに関わっています。
実はこの後頭下筋群、全身の筋肉の中でも「筋紡錘」と呼ばれる感覚を感じ取るセンサーの密度が非常に高いことが分かっています。一部の筋肉では、肩の僧帽筋と比べて100倍近い密度を持つという報告もあります。それだけ、身体の位置やバランスの情報を脳に伝える役割が大きい筋肉だということです。
さらに、頭を動かさなくても眼球を動かすだけで後頭下筋群が反応して収縮する「頸眼反射」という仕組みがあることも分かっています。つまり、デスクワークやスマートフォンの画面を見続けるだけでも、知らず知らずのうちに後頭下筋群が緊張し続けている可能性があるのです。
この緊張が続くと、後頭部を通る神経(大後頭神経)が圧迫されたり、血流が低下したりして、神経が過敏になりやすい状態をつくります。過敏になった神経からの信号は、片頭痛と同じ脳の領域(三叉神経脊髄路核)に集まることが分かっており、頸部の緊張が頭痛・片頭痛の頻度に影響している可能性が考えられています。
当院では、こうした医学的に確認されている部分(三叉神経の働き・後頭下筋群の感覚受容器の多さなど)と、臨床の中で見えてきた傾向を分けてお伝えするようにしています。まだ研究で完全に解明されていない部分については、当院の臨床的な見立てとして、断定はせず一つの可能性としてお話ししています。
片頭痛が起こりやすくなるきっかけ
片頭痛は、特定のきっかけによって発作が起こりやすくなることが知られています。一般的によく知られているきっかけとしては、寝不足や寝過ぎといった睡眠リズムの乱れ、強い光や音、気圧の変化、女性の場合はホルモンバランスの変化などが挙げられます。
これらのきっかけに共通しているのは、自律神経のバランスに影響を与えやすいという点です。自律神経の働きが乱れると、神経が過敏になりやすい状態(中枢性感作)が起こりやすくなり、片頭痛が誘発されやすくなると考えられています。
当院では、自律神経の働きが整っている人ほど、こうしたきっかけがあっても神経が過敏になりにくく、片頭痛が起こりにくいのではないかという臨床的な見立てを持っています。これはまだ研究で直接証明されたものではなく、施術を通じて見えてきた傾向として捉えています。施術は自律神経そのものを直接変えるものではなく、首や背骨にかかる構造的な負担を取り除くことで、もともと身体が持っている調整力が働きやすい環境をつくるものだと考えています。
なぜ頭蓋の調整まで行うのか
当院では、背骨・骨盤の調整に加えて、頭蓋(頭の骨)の動きを整える施術も行っています。これは日本国内ではまだあまり知られていない技術ですが、海外のオステオパシーやカイロプラクティックの一部の専門分野では確立されたアプローチです。
頭蓋の骨はわずかながら動きを持っており、その動きが血流や脳脊髄液の流れに影響すると考えられています。頭蓋内の圧は基本的に一定に保たれる仕組みになっていますが、わずかな変動が起きることで血管の状態に影響を与える可能性があるとされています。当院では、この頭蓋への調整を通じて、膨張した血管の状態を整え、血流の滞りを防ぐことを目指しています。
当院での施術の考え方
このケースでは、側頭筋(こめかみ周辺の筋肉)を緩めることを軸に、背骨・骨盤の調整に加えて頭蓋の動きを整える施術を行いました。頭蓋の内圧は通常一定に保たれていますが、わずかな変動が血流に影響すると考えられており、頭蓋の調整によって血流の滞りを防ぐことを目的としています。
この施術を継続したところ、頭痛の頻度に少しずつ変化が見られるようになりました。まだ頭痛が残っている状態ではありますが、本人にとっては生活の質が大きく変わったとのことで、大変喜んでいただけました。
ゼロを目指すのではなく、「毎日」から「週1回」へという変化に焦点を当てることも、症状と長く付き合っていく上で大切な視点だと考えています。
自分でできるセルフケアの考え方
後頭下筋群の緊張をためないために、日常生活でできる工夫もあります。長時間のデスクワークやスマートフォンの使用が続く場合は、1時間に1回程度、目を閉じて深呼吸をしたり、ゆっくりと首を前後左右に動かしたりする時間を取ることをおすすめします。
ただし、強い痛みがある最中に無理に首を動かすことは避けてください。痛みが強い時期は安静を優先し、落ち着いてきた段階でセルフケアを取り入れるようにしましょう。また、画面を見る際の目線の高さを調整し、長時間うつむいた姿勢が続かないようにすることも、後頭部の緊張をためないための工夫の一つです。
当院が毎回検査を行う理由
頭痛のように毎日のように悩まされている症状であっても、当院では毎回必ず検査を行ってから施術を始めます。同じ「頭痛」「片頭痛」という症状であっても、その日の身体の状態によって、緊張が強く出ている場所は変わることがあるためです。
決まった手順を繰り返すのではなく、来院されたその日の状態を確認し、必要な施術を見極める。これが当院が大切にしている考え方です。今回ご紹介したケースのように、後頭部の緊張という視点が見えてきたのも、こうした丁寧な検査の積み重ねによるものでした。
頭痛・片頭痛に関するよくある質問
Q1.頭痛は何科に相談すればいいですか?
今までにない強い頭痛や、しびれ・めまい・言葉が出にくいなどの症状を伴う場合は、すぐに脳外科や内科を受診してください。検査で大きな異常がない場合、筋肉や姿勢からのアプローチが選択肢の一つになります。
Q2.片頭痛は完全になくすことができますか?
症状の程度や経過には個人差があります。当院では「ゼロにする」ことだけを目標にするのではなく、頻度や強さが和らぎ、生活の質が向上することを大切な目標の一つとして考えています。
Q3.デスクワークと頭痛は関係がありますか?
長時間同じ姿勢で画面を見続けることは、後頭部や首周りの筋肉に負担をかけやすい要因の一つです。眼球を動かすだけでも後頭部の筋肉が反応する仕組みがあるため、画面作業が多い方は注意が必要です。とくに画面を見上げる・覗き込むような姿勢が続くと、後頭部の筋肉が常に緊張した状態になりやすく、結果として頭痛につながるケースもあります。1時間に1回程度、画面から目を離して遠くを見る・軽く肩を回すといった小さな休憩を挟むことも、負担を減らす工夫の一つです。
Q4.薬と施術はどちらを選べばいいですか?
薬の使用が必要かどうかは医療機関の医師が判断することです。当院では、身体の構造的な負担を整える施術と薬とは役割が異なるものとして捉えており、医療機関での治療と並行して施術を受けていただくことも可能です。気になる場合はまず医療機関にご相談ください。
Q5.施術でどれくらいで変化を感じますか?
今回ご紹介したケースでは、継続的な施術によって頭痛の頻度に変化が見られるようになりましたが、これは一例であり個人差があります。当院では経過を見ながら、その方に合った施術を継続的に行っています。
Q6.肩こりと頭痛は関係がありますか?
首や肩の緊張が頭部への血流や神経の働きに影響することがあるため、関連している場合があります。気になる症状がある場合は、頭痛だけでなく肩や首の状態も含めて検査することをおすすめします。
Q7.頭蓋の調整というのは聞いたことがないのですが、安全なのですか?
非常にわずかな圧で行う、優しいアプローチです。音を立てて骨を鳴らすような施術ではなく、頭蓋の動きをそっと整えていく繊細な技術になります。施術前には内容を丁寧にご説明していますので、不安な点があれば遠慮なくご質問ください。
Q8.季節によって頭痛が増えることはありますか?
気圧の変化が大きい時期は、頭痛が増えやすいと感じる方が多くいらっしゃいます。気圧の変化そのものを避けることは難しいですが、自律神経や首周りの状態を整えておくことで、影響を受けにくい身体づくりを目指すことができます。梅雨や台風の時期に頭痛が増えるという声もよく聞かれますので、季節の変わり目は特に身体のケアを意識してみてください。
熊谷市で頭痛・片頭痛にお悩みの方へ
何科に行くべきか迷うほど頭痛が続く方、検査を受けても原因がはっきりしない方は、後頭部や首周りの筋肉の緊張も一つの視点として確認してみることをおすすめします。熊谷たいよう接骨院では、頭蓋・背骨・骨盤まで含めた検査と施術を行っています。「毎日の頭痛がもう当たり前になっている」という方も、一度違う視点からの検査を受けてみてください。
関連記事:交通事故後に続く頭痛・めまい・倦怠感|熊谷市の接骨院が自律神経の乱れから解説
関連記事:追突事故後の頭痛・めまいが長引く方へ|熊谷市の接骨院が伝えたい交通事故治療との向き合い方
ご予約・ご相談は、公式LINEからお気軽にどうぞ。当院では検査の内容を丁寧にご説明しながら進めていきますので、初めての方もご安心ください。
公式LINE:公式LINE登録はこちら
熊谷たいよう接骨院(埼玉県熊谷市・熊谷駅周辺エリア)
熊谷たいよう接骨院ホームページ
著者:田島 陽平(たじま ようへい)
治療家・株式会社キュアクオリティ代表。柔道整復師として20年以上の臨床経験を持つ。整形外科・接骨院勤務を経て独立し、埼玉県深谷市・熊谷市で2院を経営。カイロプラクティック歴15年以上・オステオパシーを組み合わせた独自の施術スタイルで、坐骨神経痛・腰痛・肩こりなど慢性症状でお悩みの方のサポートを行っている。現在は国際基準のフランス式オステオパシーを学んでいる。
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、医療行為や診断を行うものではありません。
症状が重い場合や長期間続く場合は、医療機関へのご相談をお勧めします。
