産後は骨盤矯正だけでなく背骨矯正も必要な理由|熊谷市 熊谷たいよう接骨院

2025年04月10日

熊谷市の熊谷整体院の検査

田島 陽平(たじま ようへい)/柔道整復師歴20年以上 / カイロプラクティック・オステオパシー/株式会社キュアクオリティ代表|深谷・熊谷 たいよう接骨院

「産後は骨盤矯正をしなきゃ」という意識を持っている方は多い。でも「背骨も関係あるの?」と思っている方はまだ少ない。

熊谷院で産後ケアの施術をしていると、骨盤だけでなく背骨全体にアプローチが必要なケースが非常に多い。なぜ背骨が産後に関係するのか、ここで説明する。

産後の背骨矯正とは、妊娠中から続いた姿勢の変化で動きの悪くなった背骨の関節を検査で見つけ、必要な箇所だけを整えて体の回復を助ける施術だ。当院では骨盤矯正と切り離さずに考えており、その理由と、検査で何を見ているかを順番にお伝えする。

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妊娠・出産で背骨が受ける影響

結論から言うと、妊娠中にお腹の重さで重心が前に移ることで、腰だけでなく背中や首まで負担のかかり方が変わる。

妊娠中、お腹が大きくなるにつれて重心が前に移動する。体はバランスを保つために、腰を反らせ・胸を張る・首を前に出すという代償的な姿勢変化を起こす。

この姿勢変化は、腰椎だけでなく胸椎(背骨の中央部分)・頸椎(首の骨)にも負担をかける。妊娠期間が長くなるほど、この影響は蓄積していく。

出産後、骨盤が緩んだ状態で授乳・抱っこ・夜間の授乳姿勢が続くことで、背骨への負担はさらに積み重なっていく。

この「腰を反らせて重心を戻す」動きは、当院の思いつきではない。人の腰の骨は、妊娠でお腹の重さが前に移っても上半身を支えられるよう、女性に特有のカーブと補強を備えているという海外の報告がある。つまり反り腰は妊娠中には必要な適応で、問題は産後にその癖と負担が残り続けることだと当院は考えている。

背骨の機能が落ちると何が起きるか

背骨の関節の動きが落ちると、そこを通る神経の働きに影響が出て、背中の張りや首の痛み、頭痛、疲れやすさとして表に出ることがある。

背骨の関節が正常に動かなくなると(機能障害)、そこを通る神経への干渉が生じる。

産後に「背中が張る」「首が痛い」「頭痛がひどくなった」「疲れが取れない」という症状が出る方の多くは、背骨の機能低下が関係していることが多いと感じている。

また、授乳姿勢による長時間の前かがみ姿勢が、胸椎・頸椎の動きをさらに制限してしまうことがある。

当院で実際に多いのは、産後に「背中が張って眠りが浅い」「首が重くて頭痛が増えた」という訴えだ。こうした方の背骨を触ると、胸の後ろの骨(胸椎)が丸まったまま、反らせる動きが出ていないことがよくある。

ただし、頭痛や疲れやすさは背骨以外の理由でも起こるため、症状が強い場合や急に悪化した場合は、当院の施術より先に医療機関での確認をおすすめしている。

なぜ骨盤だけでは足りないことがあるか

骨盤と背骨はつながっているため、骨盤だけを整えても背骨の動きが戻らなければ、全体のバランスが取れないことがあるからだ。

骨盤矯正は産後の体には重要だ。ただ、骨盤と背骨はつながっている。

骨盤の傾きが変わると、腰椎・胸椎・頸椎の配列も連鎖して変わる。逆に、背骨の動きが制限されたままでは、骨盤だけを整えても全体のバランスが取れないことがある。

当院では産後の方に対して、骨盤周りだけでなく背骨全体の状態を確認してからアプローチの計画を立てている。

実際に当院で拝見した、1人目を出産後の30代の方は、妊娠中からの腰痛に加えて、授乳で背中が丸まったことによる背中・首・肩の痛み、抱っこから立ち上がるときの両膝の不安を訴えて来られた。検査では、骨盤が前に傾いたことで腰の反りが強まり、それをかばって背中の丸まりと首の反りも強くなっていた。

この方には骨盤と胸椎を重点的に整えていき、腰だけでなく背中や首の痛みも落ち着いていった。骨盤だけを見ていたら、上半身の症状は残っていたと思う。

もう一つ、2人目を出産して3ヶ月の方で、首・肩・背中の張りと腰の痛みに加えて「歩きづらい」「抱っこがしんどい」という方がいらっしゃった。この方は体全体の関節がとても柔らかく、仙腸関節(骨盤の後ろの関節)が不安定になっていた。

産後にこうした緩さが続く理由は、妊娠中に伸びた靭帯や関節包が元に戻るまでの時間差が関係していると当院は考えている。関節が緩い方には強い矯正は向かず、ソフトな矯正と、支える筋肉のトレーニングを組み合わせる判断になる。

当院の検査では骨盤と背骨の何を見ている?

当院では骨盤の傾きと仙腸関節の動きに加えて、胸椎の丸まり、首の位置、関節全体の緩さの4つを最初に確認する。

骨盤では、立った姿勢で前に傾いているか後ろに傾いているか、仙腸関節を押したときの痛みと左右の動きの差、恥骨の上下のズレを見る。背骨では、胸椎が丸まったままになっていないか、反らせる動きがどこまで出るか、首が前に出ていないかを確認する。

さらに、授乳の姿勢や抱っこの姿勢をその場で再現していただき、どの関節に負担が集まるかを見る。

検査の結果で対応は分かれる。骨盤の検査に反応がなく、背骨に反応がある方は、骨盤を触らず背骨中心に整える。全身の関節が緩い方は、矯正を控えめにして筋肉を戻すことを優先する。強い痛みに発熱や出血、足のしびれの広がりを伴う場合は、当院の施術より先に医療機関での確認が必要だ。

分かることと分からないことの線を先にお伝えするのが当院の方針だ。

骨盤だけ整える場合と背骨も整える場合の違いは?

違いは「見ている範囲」と「残りやすい不調」にある。

当院ではこの記事に書いてきたことを、次のように整理している。どちらが正しいというより、症状がどこに出ているかで選ぶ、という考え方だ。

比べるポイント骨盤だけを整える場合骨盤と背骨を一緒に整える場合
見ている範囲骨盤の傾きと仙腸関節・恥骨骨盤に加えて腰椎・胸椎・頸椎の動き
向いている状態痛みが骨盤まわりに限られている背中・首の痛みや頭痛、疲れも一緒に出ている
残りやすい不調授乳姿勢による背中・首の症状少ないが、関節が緩い方は筋力の回復が別に必要
当院での流れ骨盤に反応があるときだけ矯正する検査で反応が出た箇所だけを、その日に矯正する
※あくまで一般的な傾向であり、確定診断には医療機関での検査が必要です

ここまで読んで「自分のことかもしれない」と思った方へ。まず検査で、どこに負担が集まっているかを確かめます。空き状況はネット予約でその場で確認できます。

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産後の施術で意識していること

産後の方の体は、通常時よりも繊細な状態にある。

当院ではアクティベーターを使ったソフトな矯正を中心に、体への負担を最小限に抑えながら施術を進めている。また、授乳・睡眠・抱っこ姿勢など日常のケアアドバイスも合わせてお伝えしている。

「産後しばらく経つのに首や背中のだるさが取れない」「骨盤矯正を受けたけれど上半身の不調が残っている」という方は、背骨全体の状態も確認してみることをお勧めする。

合わせて、当院から必ずお伝えしているのは、施術で変えられないことだ。夜間の授乳や抱っこの回数そのものは減らせないし、赤ちゃんの成長とともに抱っこの負担は増えていく。

当院にできるのは、負担が一点に集中しにくい背骨と骨盤の状態に戻すことと、授乳のときはクッションで赤ちゃんを胸の高さまで上げる、抱っこは骨盤を立てて赤ちゃんを体に近づける、といった動作のコツをお伝えすることまでだ。そこから先は、ご自宅での姿勢と、弱った筋肉を戻すトレーニングが受け持つ部分になる。

よくある質問

Q. 産後の背中や首の痛みも骨盤矯正で良くなりますか?

骨盤だけを整えても、背中や首の痛みは残ることがある。当院では背中や首の症状がある方は胸椎・頸椎の動きも検査し、反応が出た箇所を一緒に整える。骨盤の矯正だけで全身が変わるとは、当院は考えていない。

Q. 骨盤矯正と背骨矯正は別々に受けるものですか?

当院では分けていない。一度の施術の中で骨盤から首までを検査し、その日に反応が出た箇所だけを整える。日によって骨盤だけの日もあれば、背骨だけの日もある。

Q. 産後の頭痛や疲れが取れないのも背骨と関係がありますか?

関係していることがある。授乳で前かがみが続くと胸椎と頸椎の動きが制限され、首の張りや頭痛、疲れやすさにつながることがあると当院では見ている。ただし頭痛や強い疲労は他の原因でも起こるため、急に強くなった場合や吐き気を伴う場合は、先に医療機関へご相談ください。

Q. 授乳中でも背骨の矯正は受けて大丈夫ですか?

当院では授乳中の方にも、アクティベーターを使ったソフトな矯正を中心に行っている。強い力で押したりひねったりはしない。うつ伏せが胸に負担になる場合は、横向きや仰向けで行える方法に切り替える。

Q. 産後の関節の緩さはいつ頃まで続きますか?

個人差が大きく、当院でも一律には言えない。妊娠中に伸びた靭帯や関節包が戻るまでの時間差が関係していると考えており、多くの方は数ヶ月かけて落ち着いていくが、1年近く不安定さが残る方もいらっしゃる。緩さが強い間は、矯正より筋力を戻すことを優先する。

Q. 産前から猫背だった場合も、産後に整えられますか?

整えることはできるが、産前からの癖が土台にある分、産後の負担だけを取っても戻りやすい傾向がある。当院では産前の姿勢も問診で伺い、胸椎の動きと日常の座り方を一緒に見直していく。

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▼施術ページ:熊谷市で背骨矯正・骨盤矯正を受ける方へ|熊谷たいよう接骨院の背骨・骨盤矯正ページ

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田島 陽平(たじま ようへい)

治療家・株式会社キュアクオリティ代表。柔道整復師として20年以上の臨床経験を持つ。整形外科・接骨院勤務を経て独立し、埼玉県深谷市・熊谷市で2院を経営。

カイロプラクティック歴15年以上・オステオパシーを組み合わせた独自の施術スタイルで、坐骨神経痛・腰痛・肩こりなど慢性症状でお悩みの方のサポートを行っている。現在は国際基準のフランス式オステオパシーを学んでいる。

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参考文献

・妊娠でお腹の重さが前に移る負荷に対し、女性の腰の骨が特有のカーブと補強を備えているという報告
Whitcome KK ら, Nature 2007(PubMed)を読む

※本記事は一般的な情報提供を目的としており、医療行為や診断を行うものではありません。

症状が重い場合や長期間続く場合は、医療機関へのご相談をお勧めします。