『坐骨神経痛』と診断された太もも内側のしびれ・膝の痛み|熊谷市の接骨院が伝える大腰筋と大腿神経という視点

2026年05月29日

太もも内側のしびれと膝の痛みのイメージ|熊谷たいよう接骨院

熊谷市で、太もものしびれや膝の痛みに悩み、整形外科でMRI検査を受けたところヘルニアが見つかり「坐骨神経痛」と診断された——しかし施術を続けてもなかなか変わらない。こういった状況で当院へ来院される方がいらっしゃいます。今回は、柔道整復師歴20年以上の施術者が在籍する当院が、実際の症例をもとに「坐骨神経痛と診断されたけれど、本当の背景は別の場所にあった」というケースの考え方をお伝えします。

「坐骨神経痛」と診断されても変わらない、その理由

「坐骨神経痛」と「大腿神経の症状」は、似ているように見えて、関係している神経が異なります。対処すべき場所が違えば、腰や坐骨神経のルートにアプローチを続けても変化が出にくいのは自然なことです。坐骨神経痛は「病名」ではなく「症状名」であり、その背景には腰椎ヘルニア・脊柱管狭窄症・腰椎すべり症・梨状筋症候群など、さまざまな要因が関わっている可能性があります。

坐骨神経と大腿神経の違い|症状の出る場所で見分ける

坐骨神経は、腰椎4番〜仙骨3番から出る人体最大の神経で、太ももの後面から膝裏・ふくらはぎ・足先へと走ります。坐骨神経が刺激された場合、症状はこの走行に沿って出やすいとされています。

一方、大腿神経は腰椎2〜4番から出て、大腰筋という筋肉の間を通り、足の付け根(鼠径部)を経由して太ももの前面・内側へ走ります。大腿神経が刺激されると、太もも前面〜内側のしびれ、膝の内側の痛み、股関節を曲げる力の入りにくさなどとして現れることがあります。

神経症状が出やすい主な場所関わりやすい背景
坐骨神経太もも後面・ふくらはぎ・足先腰椎ヘルニア・脊柱管狭窄症・梨状筋症候群など
大腿神経太もも前面・内側・膝の内側大腰筋の緊張による絞扼など

※これはあくまで一般的な傾向の整理であり、確定診断には医療機関での検査が必要です。太もも「内側」のしびれや膝の「内側」の痛みは、坐骨神経ではなく大腿神経の領域である可能性があり、この区別が施術の方向性を大きく変えることがあります。

大腰筋による大腿神経の絞扼というメカニズム

大腰筋(腸腰筋の一部)は、腰椎から大腿骨に付着する深層の筋肉で、立つ・歩く・股関節を曲げるといった動きに関わります。この筋肉の特徴は、大腿神経がその筋肉の「間を通る」ことです。大腰筋が慢性的に緊張・短縮すると、大腿神経の通り道が狭くなり、神経が締め付けられることがあります。これが大腰筋による大腿神経の絞扼と呼ばれる状態です。

大腰筋が緊張する背景には、骨盤の前傾や左右の高さの違い、腰椎の機能障害(関節の動きの制限)、長時間の前傾姿勢や重労働の積み重ね、過去のけがによる身体のアンバランスなど、複数の要因が絡み合っていることが多いと当院では考えています。「大腰筋をほぐせばいい」という発想だけでは足りず、大腰筋が緊張している背景にある骨格のバランスから整えていく必要があります。

実際の症例|検査で見えてきた本当の背景

来院の経緯と症状

当院に来院された60代男性(立ち仕事中心の自営業)の方は、左太もも内側のしびれと左膝の痛みが主訴でした。痛みは非常に強く、立っていても・歩いていても・寝ていても常に症状があり、仕事も家事も日常生活もままならない状態だったとのことです。

整形外科ではMRI検査でL4-5・L5-S1の椎間板の狭さが確認され、「椎間板ヘルニアによる坐骨神経痛」と診断。牽引と痛み止めによる治療を続けてきたものの、変化を感じられないまま当院へ来院されました。

問診で気づいたこと

問診の段階で当院が注目したのは「症状が出ている場所」です。太もも内側のしびれと膝の内側の痛み——この分布は、坐骨神経の走行と一致しません。坐骨神経であれば太もも後面〜ふくらはぎに症状が出やすいはずです。「内側」という場所が、大腿神経の関与を示唆していました。

機能的検査の結果

当院では、ヘルニアが神経根を圧迫しているかを確認する検査、腸腰筋(大腰筋)の機能検査、症状の分布の精密な確認という3つの検査を行いました。結果は、神経圧迫のサインは陰性、大腰筋の機能検査は陽性、症状の分布は太もも前面〜内側・膝内側で大腿神経の走行と一致していました。

MRIにヘルニアが写っていても、それが現在の症状の原因であるとは限りません。この方の場合、機能的検査の結果と症状の分布から、大腰筋による大腿神経の絞扼が背景にあると当院では見立てました。なお、これはあくまで当院の機能的検査に基づく見立てであり、医師の診断に代わるものではありません。整形外科の診断を否定するのではなく、機能的な視点から一つひとつ確認していくことを大切にしています。

なぜ「痛い場所だけ」へのアプローチでは変わりにくいのか

大腰筋の問題は、「腰だけを触る」「大腰筋だけをほぐす」では変化が出にくいことがあります。当院の施術の考え方の根本は「痛い場所に原因があるとは限らない」というものです。腰や太ももに症状が出ていても、その背景が骨盤の傾きや胸椎の機能障害にあるケースも少なくありません。

例えばこのようなつながりが考えられます。骨盤の傾き→腰椎への過負荷→大腰筋の慢性的な緊張→大腿神経の絞扼→太もものしびれ・膝の痛み。この連鎖のどこか一カ所だけにアプローチしても、上流の問題が残っていれば同じことを繰り返しやすくなります。骨盤・腰椎・胸椎・頸椎を含めた全体を整えることで、連鎖ごと変えていくのが当院のアプローチです。

当院の施術アプローチ

当院では、関節の機能障害が神経の働きに影響を与えるという考え方をベースに、アクティベーターというばね式の器具を使った矯正を行っています。問題のある関節に素早く軽い刺激を加える方法で、音を立てず、強い力を使わないため、身体への負担が少ないのが特徴です。「矯正が怖い」「強い刺激が不安」という方にも対応しやすい方法と当院では考えています。

また、関節へのアプローチだけでは届きにくい部位(内臓・筋膜など)に問題があると考えられる場合は、オステオパシーのテクニックを補完的に組み合わせることもあります。大腰筋は内臓や筋膜との関わりが深い筋肉のため、状態に応じてこうしたアプローチを検討します。

施術の流れは、問診・カウンセリングで症状の場所・経緯・生活習慣・既往歴を丁寧に確認し、全身のつながりから機能障害の連鎖を考察したうえで、機能的検査で疑わしい部位を絞り込み、必要な部位に矯正を行い、施術前後の変化を再検査で確認・共有する、という順序で進めます。

症状の経過と生活の回復

この方の場合、骨盤・腰椎・胸椎・頸椎を整えるアプローチを続ける中で、大腰筋の緊張が緩み、症状に変化が見られるようになりました。経過の一例としてご紹介します。

経過状態
初回来院時しびれ・痛みが非常に強く、仕事・家事・睡眠もままならない状態
施術を重ねる中でしびれに少しずつ変化が見られるようになった
現在仕事に復帰し、2週間に1回のメンテナンスを継続中

※あくまで一つの経過例であり、症状の変化には個人差があります。

来院当初、この方は3月に家族旅行の予定があり「今の状態では行けないかもしれない」とおっしゃっていました。3月の旅行には間に合いませんでしたが、今は「旅行を楽しみにしている」と話してくださっています。症状が和らぐことは大切ですが、当院が目指しているのは「日常の回復」です。仕事に戻れること、家族と旅行に行けること——それが施術のゴールだと当院では考えています。

よくあるご質問

Q1. 整形外科で「ヘルニアによる坐骨神経痛」と言われています。対応できますか?
A. はい、ご相談いただけます。当院の機能的検査で、ヘルニアが症状に関わっているかどうかを確認したうえで施術方針を決めます。整形外科の診断を否定するのではなく、機能的な視点で一つひとつ確認することを大切にしています。

Q2. 太もものしびれが長年続いています。変化は出ますか?
A. 期間や背景によって個人差がありますが、長期間だから変化が出ないとは限りません。まず検査で背景を確認することが大切です。状態によっては医療機関との連携をご提案する場合もあります。

Q3. アクティベーターの矯正は初めてですが、怖くないですか?
A. 音を立てず、強い力を使わない施術のため、矯正が初めての方にも受けていただきやすい方法です。不安な点は施術前に丁寧にご説明します。

Q4. 重労働をしていますが、施術は受けられますか?
A. はい、受けていただけます。重労働による骨盤・腰椎への慢性的な負荷のご相談は、当院でも多くお受けしています。お仕事を続けながらの通院ペースも一緒に考えていきます。

Q5. 熊谷市以外から来院しても大丈夫ですか?
A. もちろん大丈夫です。深谷市・行田市・鴻巣市など近隣からもご来院いただいています。

熊谷市で太もものしびれ・膝の痛みにお悩みの方へ

太もも内側のしびれや膝の内側の痛みは、坐骨神経ではなく大腿神経に背景がある可能性があります。大腰筋が大腿神経を締め付けることで症状が出るケースは、機能的検査で確認することで初めて見えてくることがあります。「画像に写ったものが原因とは限らない」「痛い場所に原因があるとは限らない」という視点から、骨格全体のバランスを確認してみることをおすすめします。熊谷市で太もものしびれ・膝の痛みにお悩みの方は、これまでの経過も含めて、まずはお気軽にご相談ください。

太もものしびれや膝の痛みについて相談したい方は、下記のLINEからお気軽にご相談ください。
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熊谷たいよう接骨院(埼玉県熊谷市)
熊谷たいよう接骨院ホームページ

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著者:田島 陽平(たじま ようへい)
治療家・株式会社キュアクオリティ代表。柔道整復師として20年以上の臨床経験を持つ。整形外科・接骨院勤務を経て独立し、埼玉県深谷市・熊谷市で2院を経営。カイロプラクティック歴15年以上・オステオパシーを組み合わせた独自の施術スタイルで、坐骨神経痛・腰痛・肩こりなど慢性症状でお悩みの方のサポートを行っている。現在は国際基準のフランス式オステオパシーを学んでいる。


参考文献

・日本整形外科学会「しびれ(病気によるもの)」/しびれを生じる病気は数多くあり、内科的な原因や脊椎に関するものなどに分けて解説されています
日本整形外科学会の解説ページを読む

※本記事は一般的な情報提供を目的としており、医療行為や診断を行うものではありません。
症状が重い場合や長期間続く場合は、医療機関へのご相談をお勧めします。

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