交通事故の電気治療、どのくらい受ける?|電気だけで終わった方はいません|熊谷市の接骨院が解説
2026年07月26日
交通事故のあと、接骨院で電気治療を受けている。これをどのくらい続けるのか、いつまで受けるのか。
そんな疑問を持っておられませんか。
この記事では、熊谷市で交通事故のケアを行ってきた立場から、電気治療をどう位置づけているかをお伝えします。
■ 交通事故の電気治療、どのくらい受けるものか
先にお伝えしておくと、電気治療だけを取り出して「何回」と決めることはしていません。
電気治療は、施術全体の中の手段のひとつです。その時期に何が必要かによって、使う場面も、使わない場面もあります。
ですので「電気を何回受ければいいか」ではなく、「今はどの時期で、何をする段階か」という形で考えています。
■ 電気治療は何をしているのか
電気治療にはいくつかの種類がありますが、当院で交通事故のケアに用いる場面では、主に痛みが強い時期の負担を和らげる目的で使っています。
事故の直後は、痛めた部分に炎症が残っていることがあります。この時期に強い手技を加えると、かえって反応が強く出ることがあると考えられています。
そのため、まずは刺激を抑えた形で関わりながら、状態が落ち着くのを待つという進め方をとることがあります。
■ 当院の記録では、電気だけで終わった方はいません
当院の交通事故の記録をあらためて見直してみました。
記録は15件。そのうち、電気治療を行った記録が残っているのは3件です。
そしてその3件は、いずれも電気治療だけで終わってはいませんでした。手技による施術や矯正と組み合わせて、次の段階へ移っています。
3件という数は統計と呼べる規模ではありません。ただ、少なくとも当院で拝見してきた範囲では、電気治療は「そこで完結するもの」ではありませんでした。
■ 炎症を抑える時期と、動きを取り戻す時期
事故のあとの経過を、当院では大きく2つの段階に分けて考えています。
はじめは、炎症が強く出ている時期です。この時期は負担を減らすことが優先で、電気治療が使われるのは主にこの段階です。
次が、炎症が落ち着いてきて、動きの制限が目立ってくる時期です。ここからは、動かしにくくなっている部分に対して手技や矯正を進めていきます。
電気治療を続けるだけでは、この2段階目に進めません。逆に、炎症が強い時期に無理に動かそうとしても、負担が増えるだけになります。
順番があるということです。
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■ 実際にあった例:電気治療から矯正へ移った20代の方
スーパーの駐車場で、バックしてきた相手の車と衝突した20代の男性の方です。
負傷は頸部と腰部の捻挫。前に曲げても、後ろに反らしても、回しても痛みが出る状態でした。しびれはありません。
病院ではレントゲンで骨に異常なし、痛み止めの処方のみという診断でした。
この方には、まず筋肉へのアプローチと電気治療で炎症を抑えるところから始めました。そのうえで、頸部と腰部の状態に対して矯正へと進めています。
月に1回の病院の定期受診と並行しながら、この順序で進めた形です。
電気治療は、次の段階へ移るための準備として使われました。
■ 実際にあった例:手技と電気と矯正を組み合わせた30代の方
信号待ちで完全に停止していたところ、後方から追突された30代の女性の方です。
首と腰を負傷され、レントゲンでは骨に異常なし、痛み止めのみという診断でした。動いている時と動いた後に痛みと張り感があり、首が回しづらい状態です。30分ほど運転すると、首から肩にかけて痛みが出て仕事に支障が出るという訴えもありました。
この方には、手技による施術と電気治療、そして矯正を組み合わせ、5ヶ月にわたって経過を追っていきました。
3つのうちどれかひとつではなく、その日の状態に応じて配分を変えていくという進め方です。
■ 頻度の考え方
| 時期 | そのとき目指していること | 電気治療の位置づけ |
| 事故の直後 | 負担を減らす・炎症を抑える | 使う場面が多い |
| 落ち着いてきた頃 | 動きの制限を確認する | 手技と併用することが多い |
| 動きを取り戻す時期 | 制限が残る部分を整える | 補助的に使う |
| 日常に戻る時期 | 負担のかかる場面を減らす | 使わないことも多い |
この表は目安です。実際には初回に状態を確認したうえでご提案しています。
■ 電気治療だけを希望される場合
「電気だけ当ててもらえればいい」というご希望をいただくことがあります。
お気持ちは分かります。手技よりも負担が少なく感じられますし、短い時間で済むためです。
ただ、前述のとおり、電気治療は次の段階へ移るための手段として使っています。そこで止まってしまうと、動きの制限が残ったままになることがあります。
もし手技に不安があるということであれば、その旨をお伝えください。刺激の強さは調整できます。当院の症例でも、刺激量を調整しながら進めたケースがあります。
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■ 「今日は電気だけでした」という日について
通っていると、日によって受ける内容が違うことに気づかれると思います。
「今日は電気だけだった」「今日は手技が長かった」という違いが出るのは、その日の状態を見て配分を決めているためです。
たとえば、前回から少し痛みが強くなっている日に、いつもと同じ手技を同じ強さで行うと、負担になることがあります。そういう日は刺激を抑えた内容にすることがあります。
逆に、動きが戻ってきている日は、手技や矯正の割合を増やしていきます。
内容が日によって変わるのは、手を抜いているのではなく、状態に合わせているということです。気になる場合は、その日に何を目的としているかをお尋ねください。当院ではお伝えするようにしています。
■ 当院が施術の組み立てで大切にしていること
当院では、施術の内容を最初に固定しません。
事故の直後と落ち着いてからでは、必要なことが変わります。状態が変われば、組み合わせも変わって当然だと考えています。
そして、その日に何をしているかをお伝えするようにしています。「今日は炎症を抑える目的」「今日は動きを確認しながら整える目的」というように、目的が分かる状態にしておきたいためです。
■ 自宅で気をつけたいこと
・電気治療を受けた日も、痛みが強く出る動作は無理に繰り返さないでください
・「電気を受けたから大丈夫」と考えて負担をかけないようにしてください
・施術の内容に不安がある場合は、その場でお伝えください
・痛む場所を強く揉むことは、時期によってはおすすめしません
・しびれや力の入りにくさがある場合は、まず医療機関にご相談ください
■ よくある質問
Q. 電気治療は何回受ければいいですか。
A. 回数だけで決めていません。今がどの時期かによって、使う場面も回数も変わります。
Q. 電気だけ受けることはできますか。
A. ご希望はうかがいますが、電気治療は次の段階へ移るための手段として使っています。目的をご説明したうえでご相談させてください。
Q. 電気は痛くありませんか。
A. 強さは調整できます。不安がある場合は、その場でお伝えください。
Q. 手技が苦手なのですが。
A. 刺激の強さを調整して進めることができます。まずはお聞かせください。
Q. 電気治療を受けた日は、運動しても大丈夫ですか。
A. 時期によって変わります。今がどの段階かをお伝えしたうえでご案内しています。
Q. 交通事故の施術に費用はかかりますか。
A. 自賠責保険の対象となる場合があります。詳しくは初回にご案内します。
■ まとめ:電気治療は手段のひとつです
当院で拝見してきた範囲では、電気治療だけで完結した方はいらっしゃいませんでした。いずれも、手技や矯正と組み合わせて次の段階へ移っています。
大切なのは回数ではなく、今がどの時期で、何を目指しているかだと考えています。
まずは医療機関で状態を確認していただき、そのうえで気になることがあれば、当院にもお気軽にご相談ください。
熊谷市で交通事故後の施術についてお悩みの方は、熊谷たいよう接骨院のLINEからお気軽にご相談ください。
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【著者情報】
田島 陽平(たじま ようへい)/治療家・株式会社キュアクオリティ代表。柔道整復師として20年以上の臨床経験を持つ。整形外科・接骨院勤務を経て独立し、埼玉県深谷市・熊谷市で2院を経営。カイロプラクティック歴15年以上・オステオパシーを組み合わせた独自の施術スタイルで、坐骨神経痛・腰痛・肩こりなど慢性症状でお悩みの方のサポートを行っている。現在は国際基準のフランス式オステオパシーを学んでいる。
参考文献(PubMedで実在と内容を確認しています)
・Efficacy of Manual Therapy and Transcutaneous Electrical Nerve Stimulation in Cervical Mobility and Endurance in Subacute and Chronic Neck Pain: A Randomized Clinical Trial(首の不調に対して電気刺激と徒手療法を比べた無作為化試験。電気刺激のみの群では有意な改善が認められなかったと報告されています)
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC8347502/
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、医療行為や診断を行うものではありません。症状が重い場合や長期間続く場合は、医療機関へのご相談をお勧めします。
