交通事故の通院、どのくらいの頻度がいい?|回数ではなく何のために通うか|熊谷市の接骨院が解説
2026年07月26日
交通事故のあと、どのくらいの頻度で通えばいいのか。通いすぎと言われないか。そんな不安を持っておられませんか。
インターネットで調べると「週2〜3回が目安」といった数字が並んでいます。ただ、当院で実際に拝見してきた方々の通い方は、その数字にきれいに収まってはいませんでした。
この記事では、熊谷市で交通事故のケアを行ってきた立場から、通院の頻度をどう考えているかをお伝えします。
■ 交通事故の通院、どのくらいの頻度がいいのか
先にお伝えしておくと、一律に「これが正解」という回数はありません。
症状の強さ、痛む場所の数、お仕事の都合、通える距離。これらが人によって違う以上、同じ回数がすべての方に合うということはありません。
大切なのは回数そのものではなく、その回数で何をするのかだと考えています。
■ 「通いすぎ」と言われるのが不安な方へ
「たくさん通うと保険会社に何か言われるのではないか」という不安を持たれる方がいらっしゃいます。
この不安があると、本当はつらいのに通う回数を減らしてしまうことがあります。それは体にとって良い選択とは限りません。
必要な通院であれば、その必要性を説明できる状態にしておくことが大切です。当院では、その日ごとの状態を記録として残しています。
保険会社から連絡があった場合も、まずはご相談ください。
■ 当院の記録では、頻度も期間もかなり幅がある
当院の交通事故の記録をあらためて見直してみました。
記録は15件。通い方を見ていくと、お仕事終わりに毎日通われた方から、月に1〜2回の医療機関の受診を軸にして当院を併用された方まで、かなり幅がありました。
通院の期間も、2ヶ月で終了された方から、11ヶ月にわたった方までいらっしゃいます。
15件という数は統計と呼べる規模ではありません。ただ、少なくとも当院で拝見してきた範囲では、「この回数が標準」と言えるような固まりはありませんでした。
■ 実際にあった例:毎日通われた30代の方
優先道路を直進していたところ、横からトラックに追突され、その弾みで壁に激突するという事故に遭われた30代の男性の方です。
負傷は頸部捻挫・腰部捻挫・左腕挫傷。病院ではレントゲン検査で骨に異常なし、投薬のみという診断でした。
首は前に曲げても、後ろに反らしても、回しても痛みが出る状態。腰も同じように、動かす方向を問わず強い痛みがありました。左腕は、お子さんを抱っこするなど力を入れるときだけ痛むという出方です。
この方はお仕事終わりに毎日通っていただきました。その後、痛みは段階的に和らいでいき、初診からおよそ4ヶ月が経った時点で施術を終えています。経過には個人差がありますので、期間はあくまでこの方の場合です。
動かす方向を問わず痛みが出る状態でしたので、頻度を確保して段階的に確認していく形が合っていたケースです。
■ 実際にあった例:月2回の併診で進めた20代の方
信号待ちで完全に停止していたところ、後方から追突された20代の男性の方です。事務のお仕事をされています。
腰と背中を負傷され、レントゲンでは骨に異常なし、痛み止めのみという診断でした。座っている時に腰の痛みが特に強く、前かがみやひねる動作で背中も痛むという状態です。
この方は整形外科に月2回ほど通院しながら、当院での施術を約4ヶ月続けられました。
毎日通われた30代の方とは通い方がまったく違いますが、どちらも経過を追いながら終了に至っています。
■ 頻度を決めるときに見ていること
| 見ていること | 頻度が多めになりやすい場合 | 間隔をあけやすい場合 |
| 痛みの強さ | 日常動作のたびに強く出る | 特定の場面だけつらい |
| 痛む場所の数 | 複数の場所を同時に痛めている | 1か所に絞られている |
| 動きの制限 | どの方向にも動かしにくい | 一部の動きだけ制限がある |
| 時期 | 事故の直後で炎症が強い | 落ち着いてきた段階 |
| 生活の状況 | 仕事で同じ負担が続く | 負担を減らせる環境にある |
この表は目安です。実際には初回に状態を確認したうえでご提案しています。
■ 仕事の都合で通えないとき
当院の症例を職業で見ると、デスクワークや事務のお仕事の方が上位に入ります。平日の日中に時間を取りにくい方が少なくありません。
通えない日が続くと「間があいてしまった」と気にされる方がいらっしゃいますが、まずは通える範囲を教えてください。回数が限られるなら、その中で何を優先するかを決めていきます。
無理な予定を組んで途中で来られなくなるより、続けられる形にするほうが結果として良いことが多いと考えています。
事故のあとに症状が長引く場合の考え方は、こちらでも整理しています。
事故の直後は平気だったのに、数ヶ月後から症状が出てきた方へ|熊谷市の接骨院が伝える「時間差」のむち打ちという視点
https://taiyo-kumagaya.com/2026/07/09/whiplash-delayed-symptoms/
■ 保険会社から連絡が来たとき
通院の期間や頻度について、保険会社から連絡が入ることがあります。
当院でも、保険会社からの依頼により2ヶ月という比較的短い期間で対応したケースがあります。その方は痛みがもともと強くなく、ほぼ消失した段階でしたので、予定どおり終了となりました。
一方で、まだつらさが残っている段階で区切りが来そうな場合は、話が別です。ご自身の状態を正確に伝えることが大切になりますので、早めにご相談ください。
頭痛やめまいが長引く場合の考え方は、こちらでも整理しています。
追突事故後の頭痛・めまいが長引く方へ|熊谷市の接骨院が伝えたい交通事故治療との向き合い方
https://taiyo-kumagaya.com/2026/07/11/rear-end-collision-headache/
■ 間隔があいたときに気をつけたいこと
通院の間隔があくこと自体は、悪いことではありません。状態が落ち着いてくれば、間隔をあけていくのが自然な流れです。
気をつけたいのは、間があいている間の変化を覚えておいていただくことです。
「先週より階段が楽になった」「朝の起き上がりだけ変わらない」といった変化は、次に来られたときの大事な情報になります。逆に「間があいたら戻ってしまった」という場合も、それは間隔が早すぎたという手がかりになります。
痛みは日によって波がありますので、その日の感覚だけで判断すると分かりにくいものです。間隔があくときこそ、経過を追う目印を持っておいていただけると助かります。
■ 当院が通院の進め方で大切にしていること
当院では、最初に回数を決めてしまうことはしません。
事故の直後で炎症が強い時期と、落ち着いてきてからの時期では、必要なことが変わります。状態が変われば、間隔も変わって当然だと考えています。
そして、通う目的をその都度お伝えするようにしています。「今は炎症を抑える時期」「今は動きを取り戻す時期」というように、何のために来ていただいているかが分かる状態にしておきたいからです。
■ 自宅で気をつけたいこと
・通えない日が続いても、自己判断で通院をやめてしまわないでください
・痛みが軽くなってきても、動きの制限が残っている場合はご相談ください
・通院の間隔があくときは、その間の変化を覚えておいてください
・痛む場所を強く揉むことは、時期によってはおすすめしません
・保険会社から連絡があった場合は、早めにお知らせください
■ よくある質問
Q. 週に何回通うのが正解ですか。
A. 一律の正解はありません。症状の強さ、痛む場所の数、お仕事の都合を見ながらご提案しています。
Q. 通いすぎと言われないか心配です。
A. 必要性を説明できる状態にしておくことが大切です。当院ではその日ごとの状態を記録しています。
Q. 仕事が忙しく、週1回しか通えません。
A. 通える範囲を教えてください。その回数の中で何を優先するかを決めていきます。
Q. 痛みが軽くなったら、もう通わなくていいですか。
A. 痛みが軽くなっても動きの制限が残っていることがあります。一度ご相談ください。
Q. 保険会社から治療の期間について連絡がありました。
A. まだつらさが残っている場合は、早めにご相談ください。状態を正確に伝えていただくことが大切です。
Q. 交通事故の施術に費用はかかりますか。
A. 自賠責保険の対象となる場合があります。詳しくは初回にご案内します。
■ まとめ:回数ではなく、何のために通うか
当院で拝見してきた範囲では、通院の頻度も期間も、人によってかなり違いました。毎日通われた方も、月2回の併診で進めた方も、どちらも経過を追いながら終了に至っています。
「何回通えばいいか」ではなく、「今は何のために通う時期か」。そこを共有できていれば、回数は状態に合わせて変えていけます。
まずは医療機関で状態を確認していただき、そのうえで気になることがあれば、当院にもお気軽にご相談ください。
熊谷市で交通事故後の通院についてお悩みの方は、熊谷たいよう接骨院のLINEからお気軽にご相談ください。
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【著者情報】
田島 陽平(たじま ようへい)/治療家・株式会社キュアクオリティ代表。柔道整復師として20年以上の臨床経験を持つ。整形外科・接骨院勤務を経て独立し、埼玉県深谷市・熊谷市で2院を経営。カイロプラクティック歴15年以上・オステオパシーを組み合わせた独自の施術スタイルで、坐骨神経痛・腰痛・肩こりなど慢性症状でお悩みの方のサポートを行っている。現在は国際基準のフランス式オステオパシーを学んでいる。
参考文献(PubMedで実在と内容を確認しています)
・Spinal manipulation frequency and dosage effects on clinical and physiological outcomes: a scoping review(施術の頻度・回数についてのスコーピングレビュー。ある状態に対して何回行うべきかという定まった基準はなく、頻度は施術者の経験に委ねられているのが現状だと述べられています)
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC6530068/
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、医療行為や診断を行うものではありません。症状が重い場合や長期間続く場合は、医療機関へのご相談をお勧めします。
