オスグッドでやってはいけないこと|部活は休ませるべき?成長痛との見分け方とレントゲン|熊谷市の接骨院が解説
2026年10月4日
練習から帰ってきた13歳の息子が、階段を下りるたびに膝の下を押さえている。正座ができず、床に座るときに顔をしかめる。立ち上がるときに小さく「いてっ」と言う。よく見ると、膝のお皿の下が、左右で違う形に出っぱってきた。
整形外科で「オスグッドですね。様子を見ましょう」と言われた方もいると思います。様子を見るあいだに何をやめて、何を続けるか。それを本人と保護者の方と一緒に決めるのが、当院の役目です。
先に結論を言うと、オスグッドでやってはいけないことは、痛みを我慢して、同じ量の練習を続けることです。休ませるか、量を減らして続けるかは、痛みの出方で分かれます。この記事では、その分け方と、練習に戻すときの目安を、熊谷市の当院がお話しします。
「部活は休ませたほうがいいのか」「成長痛と何が違うのか」と迷っている保護者の方と、「試合に出たいから休みたくない」と思っている本人。その両方に向けて書いています。
競技の技術のことは監督やコーチのほうがずっと詳しいので、当院が引き受けるのは「なぜ膝の下にこれだけ負担が集まっているのか」を体全体から確かめるところです。
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24時間ネット予約 LINEでご相談はこちらオスグッドとは?——太ももの前のゴムに、膝の下が引っぱられ続けている状態です
オスグッド(オスグッド・シュラッター病)とは、成長期に、太ももの前の筋肉に引っぱられて、膝のお皿の下にあるすねの骨の出っぱりが痛んだり、腫れたり、大きくなったりする状態のことです。
太ももの前の筋肉は、膝のお皿をくぐって、すねの骨の上のほうにくっついています。ゴムひもの端が、すねの骨に留めてあるようなものです。成長期のその部分は、まだやわらかい成長途中の骨です。ジャンプやダッシュ、ボールを蹴る動きのたびに、ゴムの端が強く引っぱられ、それが毎日くり返されて痛みになります。
バスケットボールやバレーボール、短距離走など、跳ぶ・走る競技でよくみられるとされ、思春期の子どもの最大1割ほどに起きると報告されています。
当院は、成長期であることに加えて、体の使い方と練習の量が関わっていると考えています。ご本人と保護者の方には「やっている練習の内容に、筋肉が追いついていない状態です」とお伝えしています。
オスグッドでやってはいけないこと6つ——どれも良かれと思ってやりがちです
当院が「これはやめてほしい」とお伝えしているのは、次の6つです。
- 痛みを我慢して、ジャンプ・ダッシュ・キックの量を変えずに続ける
- 膝の下の出っぱりを、強くもむ・押す・たたく
- 痛いのに、太ももの前を反動をつけて無理に伸ばす
- テーピングやサポーターで痛みをごまかして、練習量を元に戻す
- 休んだあと、いきなり元の練習量に戻す
- 膝の痛みだけを見て、ほかの場所の痛みを放っておく
一つ目について。痛みが出ている間に同じ量を続けると、ゴムの端は毎日引っぱられ続け、痛みが長引くことがあります。「練習中は痛くない」という子もいますが、体が温まっている間は痛みを感じにくいだけで、膝の下が休めているわけではありません。
二つ目について。痛む出っぱりはゴムの端です。端を強くもんでも引っぱりは減らず、痛みが長引くことがあります。
三つ目について。痛みをこらえて反動をつけると、膝の下の引っぱりをかえって強めることがあります。伸ばすなら、痛みの出ない範囲でゆっくり行ってください。
四つ目について。テーピングやサポーターは、使う場面で意味が変わります。痛みをごまかして練習量を戻すために使うのは、やめてください。休んだあと、練習に戻していく段階で、膝の下にかかる力を減らすために使うのはかまいません。当院では、その段階で使うテーピングを本人が自分で巻けるようにお教えしています。
五つ目について。休んでいる間に、太ももやふくらはぎの準備は落ちています。量は少しずつ戻していきます。
六つ目について。膝をかばうと、ほかの場所に負担が回ることがあります。後の実例で、どう確かめたかをお話しします。
部活は休ませるべき?——休むか、量を減らして続けるかは痛みの出方で分かれます
休ませるか続けるかは、痛みの出方で分かれます。ご家庭では、次の2つのどちらに当てはまるかを見てください。
- 正座・しゃがむ・階段といった普段の動作でも痛む、または練習の後の痛みが翌朝まで残っている=いったん練習を休むのが先です
- 痛むのは練習の後だけで、翌朝には引いている=量を減らせば、練習を続けられる段階です
前者のときは、保護者の方にも本人にも、休むのが先だと当院ははっきりお伝えしています。「セルフケアは、あくまでケアに過ぎません。本当に休ませることをしないと、体は休まりません」。冷やすこともストレッチも意味はありますが、練習を続けながらのセルフケアは、休むことの代わりにはなりません。
後者のときは、ジャンプやダッシュの本数を減らせないかを監督やコーチと相談し、練習の後に膝の下を冷やしてください。練習中にも痛む、走り方が変わる、足を引きずるときは、その日はそこで止めます。翌朝に痛みが残ったら、前者に戻って休みます。
休む日数は人によって違うので、当院では検査のうえでお伝えしています。
休ませるなら通う必要はある?——休んでいる今が、体を確かめるのに良い時期です
休むことと当院に来ることは、どちらか一方を選ぶものではありません。練習を休んでいる時期や、量を減らしている今は、練習の量に左右されずに体を確かめられる、良い時期です。休んでいる間に、当院では次の3つを一緒にやっておきます。
一つ目は、膝以外にかかっている負担を確かめることです。膝をかばって跳ぶと、着地の衝撃を腰や足首で受け止めることになります。膝が落ち着いても、ほかの場所に負担が残っていることがあります。
二つ目は、練習に戻すときの目安を、本人と保護者の方と一緒に決めることです。本人は「試合に出たい」、保護者の方は「大きなけがにつながらないか」。心配していることが違うので、当院では両方の話を別々に伺い、両方を言葉にしてから、休む・戻すの線を決めます。
三つ目は、戻した後にまた痛くなりにくい体の使い方を身につけることです。太ももの前の張りに左右差がある、前かがみの構えが体に染みついている。こうした状態のまま練習に戻ると、ゴムの端はまた同じように引っぱられます。
体の使い方を本人が自分で分かるようになると、練習に戻した後も崩れにくい、と当院は考えています。
「うちの子が今どの段階なのか分からない」という方は、ネット予約から初回のこども整体を取っていただくか、LINEで今の様子を送ってください。
24時間ネット予約 LINEでご相談はこちら成長痛との見分け方——押して痛む場所と、痛む時間で分かれます
見分ける手がかりは、「どこを押すと痛いか」と「いつ痛むか」の二つです。オスグッドと、夜に脚が痛む成長痛とでは、次のような違いがあるとされています。
| 見るところ | オスグッドで多いこと | 成長痛で多いこと |
|---|---|---|
| 痛む場所 | 膝のお皿の下の出っぱり | 太ももやすね・場所があいまい |
| 押したとき | 出っぱりを押すと痛い | 押して痛む所が無い |
| 痛む時間 | 運動の後・運動中 | 夕方から夜・寝る前 |
| 見た目 | 出っぱりや腫れが出ることも | 見た目は変わらない |
| 左右 | 片側だけのことが多い | 両脚のことが多い |
膝のお皿のまわりには、ほかの痛みもあります。痛むのが、お皿のいちばん下のふちなのか、そこから少し下にある、すねの骨の出っぱりなのかで、疑う状態が変わります。お皿のいちばん下のふちが痛む場合は、ジャンパー膝と呼ばれる別の状態のことがあります。
膝全体が痛む、途中でひっかかる、腫れが強いといった場合は、膝の中の問題のこともあります。
診断名をつけられるのは医師です。当院は押して痛む場所と動きから見当をつけ、レントゲンで骨の状態を確かめたほうがいいと判断したときは、整形外科で何を伝えればいいかまで一緒に整理します。
オスグッドのレントゲンで分かること・分からないこと
レントゲンでは、すねの骨の出っぱりの形や、骨のかけらが離れていないかを確かめられることがあるとされています。一方で、「なぜそこに負担が集まったのか」は写真には写りません。
レントゲンは整形外科で撮るもので、当院では撮れません。夜寝ている間も痛む、膝が腫れて熱っぽい、熱がある、膝が曲がりきらない・伸びきらない、ジャンプした瞬間に急に強く痛んで歩けなくなった。こうしたときは、当院より先に整形外科を受診するのが順番です。
受診のときに何を伝えればいいか分からなければ、LINEで聞いてください。いつから・どの動きで・どこが痛むかを、一緒に言葉にします。
「骨に大きな異常はない」と言われたのに痛みが続いているなら、理由は骨の外、太ももの前の張りや、膝のかばい方の側にある可能性が残っています。当院が見るのは、その側です。
当院がオスグッドで最初に確かめていること
痛む場所や競技によって確かめることは変わりますが、手がかりにしているのは次の4つです。
①押して痛む場所。お皿のいちばん下のふちか、すねの出っぱりか、お皿のまわり全体かを指で確かめると、オスグッドなのか、ほかの膝の痛みなのかの見当がつきます。
②しゃがむ・床に座る・正座の動きと、うつ伏せでかかとをお尻に近づけたときの太ももの前の張り。左右で比べると、ゴムがどれだけ強く膝の下を引っぱっているかが分かります。
③腰をひねる・反らす動き。ひねる動きが多い競技の子は、腰も一緒に確かめています。腰の骨の疲労骨折(分離症)が疑わしいときは、整形外科を先にお願いしています。
④足首の動きと立ち方。着地の衝撃を体のどこで受け止めているかの見当がつきます。
施術では、痛む出っぱりを直接強く押すことはしません。太ももの前から骨盤、足首までの動きを整えて、膝の下にかかる引っぱりそのものを減らしていきます。強い力で骨を鳴らすような施術も行いません。
実例:膝と腰と足首を一緒に痛めていた中学1年生
当院では、こうお伝えしています。「膝が痛いと、体はほかに負担を逃がします。腰や股関節に大きな負担がかかって、今度はそこを痛めることがあるんです」。
中学1年生の男の子が、お母さんと一緒に来院されました。クラブチームでバスケットボールをしていて、膝の下が練習の後に痛む。屈伸でしゃがめず、床にも座れない。前の日には、跳んで横に動いた瞬間に腰がピキッとなり、足首も痛む、というご相談でした。
膝の下だけでなく腰と足首にも痛みが出ていたので、膝をかばった負担がどこへ回っているかを見るために、膝と一緒に腰も確かめました。ひねる動きが多い競技なので、腰の骨の疲労骨折を疑うかどうかも先に見ています。
本人とお母さんには別々に話を伺い、本人の願いは「練習の後の痛みを取りたい」、お母さんの心配は「脚への影響」でした。
そのうえで、正直に「痛みがまったくのゼロになるとは言えません」「バスケットボールの技術のことは、当院には分かりません」とお伝えし、フォームは監督と相談してほしいとお話ししました。
目標は本人の願いどおり、練習の後に膝の下が痛まない状態に置きました。この子については、いまも経過を見ている途中です。
経過は人によって違うため、ここには書いていません。通われた方の声は、Googleマップで「熊谷たいよう接骨院」と検索すると、口コミとして読めます(深谷院・熊谷院あわせて★4.8〜5.0・合計440件以上)。
ほかにも、以前にオスグッドで膝を痛めた経験のある野球の男の子が、肘と手の痛みで来院されたことがあります。部活の子の痛みは、膝の下だけで来るとは限りません。
部活の子の腰の痛みについては、こちらの記事でお話ししています。
関連記事:部活の子の腰が痛い、休ませるべき?|熊谷市の接骨院が解説
当院でできること・できないこと、費用と通い方
当院でできるのは、膝の下に負担が集まっている理由を体全体から確かめること、太ももの前から足首までの動きを整えること、練習の後のケアとテーピングの巻き方をお教えすることです。
できないのは、レントゲンを撮ること、出っぱりを元の形に戻すこと、競技の技術を教えること、痛みがまったく出なくなるとお約束することです。
練習の積み重ねで出てきたオスグッドの痛みは、健康保険の対象にならず、自費の「こども整体」になることがほとんどです(はっきりしたけがのきっかけがある場合もあるので、保険が使えるかどうかは、初回にお話を伺ってお伝えします)。
費用は、こども整体が1回3,300円(税込)、初めての方は初診料・検査料などとして別途1,100円(税込)です(2026年10月時点の料金表)。初回は、問診・検査・説明を含めて約45分です。整形外科での診察と、当院のこども整体は併せて受けていただけます。
はじめは週1回ほど通っていただきます。まず10回を目安に、どこまで良くなっていくか経過を見させてください。練習の後の痛みが翌朝に残らなくなったか、正座やしゃがむ動きが痛みなくできるようになったかで確かめ、10回のところで、続けるか、間隔をあけていくかを一緒に決めます。
受付は午前9時〜12時と、午後3時〜夜8時です。木曜と日曜はお休みです。学校帰りの夕方や、土曜にも来ていただけます。
関連記事:熊谷市のこども整体・子どもの姿勢矯正(熊谷たいよう接骨院)
関連記事:熊谷たいよう接骨院の料金・アクセス
よくある質問
Q1. オスグッドは何科に行けばいいですか。
A. レントゲンで骨の状態を確かめるなら整形外科です。整形外科で「様子を見ましょう」と言われたあと、何をやめて何を続ければいいかを決めたいときは、当院でご相談を伺っています。
Q2. 中学生のオスグッドは、放っておいても落ち着きますか。
A. 成長期を過ぎると落ち着いていく経過をたどるとされています。ただ、回復まで長くかかり、部活を休む期間が長引くこともあるとされています。その間に我慢して練習を続けると、膝をかばってほかの場所を痛めることがあります。
Q3. 練習の前にストレッチをすれば、続けても大丈夫ですか。
A. ストレッチは役立つ可能性があると報告されていますが、どの体操が良いかを比べた質の高い研究はまだありません。決まった正解の体操が一つあるわけではないので、当院では太ももの前の張りやかばい方を確かめてから、その子に合うものをお伝えします。
Q4. どのくらいで練習に戻れますか。
A. 目安にしているのは日数ではなく痛みの出方です。「痛むのは練習の後だけで、翌朝には引いている」状態になったら、量を減らしたところから戻していきます。どのくらいかかりそうかは、体を確かめたうえでお伝えします。
Q5. 膝の下の出っぱりは、元に戻りますか。
A. 出っぱりが残る方もいます。当院でできるのは、今かかっている引っぱりを減らして、これ以上負担が集まりにくい体の使い方に変えていくところです。
まとめ:次にやることは3つです
- 普段の動作でも痛む、または痛みが翌朝まで残るなら練習を休ませ、練習の後だけ痛むなら量を減らして続けてください
- 夜も痛む、腫れて熱っぽい、急に強く痛んだときは、先に整形外科へ(伝えることはLINEで一緒に整理します)
- 休んでいる今のうちに体を確かめたいときは、ネット予約かLINEで今の様子を送ってください
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【著者情報】
田島 陽平(たじま ようへい)/治療家・株式会社キュアクオリティ代表。柔道整復師として20年以上の臨床経験を持つ。整形外科・接骨院勤務を経て独立し、埼玉県深谷市・熊谷市で2院を経営。カイロプラクティック歴15年以上・オステオパシーを組み合わせた独自の施術スタイルで、坐骨神経痛・腰痛・肩こりなど慢性症状でお悩みの方のサポートを行っている。現在は国際基準のフランス式オステオパシーを学んでいる。
【参考文献】
A systematic review on conservative treatment options for OSGOOD-Schlatter disease.(オスグッド・シュラッター病の体を切らずに行う方法をまとめた系統的レビュー|Neuhaus C ら. Phys Ther Sport. 2021)
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33744766/
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、医療行為や診断を行うものではありません。症状が重い場合や長期間続く場合は、医療機関へのご相談をお勧めします。
