整骨院と整体院、どちらに行けばいい?|違いは2つだけ・損をしないための見分け方|熊谷市の接骨院が解説
2026年08月3日
熊谷市で院を探していると、整骨院・接骨院・整体院・整体サロンと、似た看板がいくつも並びます。どれも同じように見えて、結局は家から近いところを選んだ、という方も多いと思います。
先に結論をお伝えします。接骨院と整骨院は同じものです。違うのは整体院で、その違いも2つしかありません。施術者の資格と、健康保険が使えるかどうかです。
ただ、看板の違いを知っただけでは選べません。大事なのは、ご自身の症状がどちら側なのかということです。この記事では、そこをご自身で見分けられるところまでお話しします。
■ 熊谷で院を探すとき、看板の名前は判断材料になりません
まず、接骨院と整骨院の違いから片づけておきます。
この2つは同じです。呼び方が違うだけで、どちらも柔道整復師という国家資格を持った施術者が開いている施術所です。施術の内容にも大きな違いはありません。ですから、どちらを選ぶかで迷う必要はありません。
法令上で認められている名称は「接骨院」「ほねつぎ」「柔道整復院」などで、「整骨院」は行政上の判断で認められることが多くなった呼び方です。当院の看板には「整骨院」と「カイロプラクティック整体院」の両方が出ていますが、これも保険を使う施術と自費の施術の両方をご用意しているためです。
そしてこの2つは、混ぜずに分けてご案内しています。お怪我そのものの施術に自費を上乗せすることはありませんし、お会計も保険の一部負担金と自費の料金を分けてお伝えします。いまどちらを受けているのかが、ご自身で分かる状態にしておきたいからです。
■ 違いは2つだけです。施術者の資格と、健康保険が使えるかどうか
本当に違うのは整体院のほうです。
整体院は、国家資格がなくても開くことができます。民間資格の方も、資格を持たない方も施術ができます。これは制度がそうなっているという事実で、良し悪しの話ではありません。
そして決定的なのが、健康保険です。
| 項目 | 接骨院・整骨院 | 整体院 |
| 施術者の資格 | 柔道整復師(国家資格) | 民間資格または資格なしでも可 |
| 健康保険 | 条件を満たせば使える | 使えない(すべて自費) |
| 主な対象 | 骨折・脱臼・打撲・捻挫などの外傷 | 体の調整全般(制度上の定めなし) |
| 交通事故の自賠責保険 | 使える | 原則として扱えない |
ここまでは調べればすぐ分かる話です。問題は次です。
■ 先に確かめてほしいのは、ご自身の症状がどちら側かということです
「接骨院なら保険が使える」と思って来られる方は少なくありません。ですが実際には、接骨院であっても保険が使えない相談のほうが多いのが実情です。
健康保険の対象になるのは、骨折・脱臼・打撲・捻挫(いわゆる肉ばなれを含む)です。しかも、急性または亜急性の、外傷性のものに限られます。要するに「いつ、どうして痛めたか」がはっきりしているお怪我です。
逆に、次のようなものは対象外と明記されています。
・単なる肩こり、筋肉疲労
・慰安を目的としたもの
・病気からくる痛み、慢性の症状、後遺症
・症状の改善が見られない長期の施術
・医師の同意がない骨折・脱臼の施術(応急手当を除く)
・労災、通勤災害にあたるもの
・病院や診療所で、同じお怪我の治療を受けている場合
ご自身の症状を思い浮かべてみてください。
階段を踏み外して足首をひねった。持ち上げた瞬間に腰にきた。ぶつけて腫れている。こうしたものは保険側です。
一方で、いつからか分からないけれど肩が重い。デスクワークのあと首が張る。何年も前から腰が痛い。これらは自費側になります。
| ご自身の状況 | どちら側か |
| いつ・どの動作で痛めたかを言える | 保険が使える可能性がある |
| 気づいたら痛くなっていた | 自費になることが多い |
| 何ヶ月・何年も前から続いている | 自費になることが多い |
| 同じ場所を病院でも治療中 | 保険は使えない |
| 見た目を整えたい・姿勢を直したい | 自費(お怪我ではないため) |
当院に寄せられるご相談を振り返ってみると、いちばん多いのは肩こりと自律神経の不調です。どちらもはっきりした受傷のきっかけを持たない相談です。つまり、実際に多いのは自費側なのです。
これを知らずに「接骨院なら安く済むはず」と期待して来られると、窓口で戸惑わせてしまうことになります。
■ 慢性の肩こりで通われていた方の話(施術で楽になっても、戻ってしまった理由)
ここからは、当院の実際の記録からお話しします。
慢性の肩こりで通われていた30代の女性がいらっしゃいました。1〜2週間おきに来ていただき、施術を続けていました。
施術を受けた直後は楽になります。ただ、それが続きませんでした。次に来られる頃には戻っている。それを繰り返していました。
お話を伺う中で見えてきたのが、職場の人間関係に強いストレスを抱えておられたことでした。
強い緊張状態が続くと、首や肩の筋肉が固まりやすくなることがあると考えられています。体を緩めても、緊張を生んでいる元がそのままなら、また戻ってしまう。そういう状態だったと当院は見ています。
その後、この方は職場を退職されました。すると、肩こりの症状が消えたのです。
正直に申し上げて、これは当院の施術で解決したケースではありません。体に出ている症状の中には、体だけを見ていても届かないものがあります。当院にできるのは緩和と現状の維持までで、そこから先はご本人の生活の側にある、ということです。
肩こりが健康保険の対象外である理由も、ここと重なります。肩こりは、ぶつけたりひねったりして起きたお怪我ではありません。積み重なって出てくるものです。だから制度上も、お怪我としては扱われないのです。
肩こりが起きる仕組みについては、こちらでも詳しくお話ししています。
熊谷市で肩こりにお悩みの方へ|「伸長性収縮」という視点
https://taiyo-kumagaya.com/2026/07/06/shoulder-stiffness-autonomic/
■ 3年続いた五十肩の方の話(同じ肩でも、見る場所が違うと評価が変わります)
もう一つ、肩の話です。
電気工事のお仕事をされている50代の男性が、3年続いた肩の痛みで来られました。病院にも通われていましたが、変化がないままでした。朝の痛みが強く、炎症が長く居ついてしまっている状態でした。
このとき当院が確かめたのは、肩そのものではありません。背骨と肋骨、そして鎖骨の動きです。
肩は単独で動いているわけではなく、背中と胸郭が土台になっています。土台が動かないまま肩だけを動かそうとすれば、鎖骨まわりが代わりに働いて無理を吸収します。この代わりの動きが残っている限り、肩だけを緩めても戻ってしまうと当院は考えています。
そこで胸郭を整えることを優先しました。10回を過ぎた時点で、全体の3割ほどの改善というところでした。3年分の変化を戻していく作業なので、時間がかかります。
この方の施術も自費です。3年前の受傷ではなく、長く続いた慢性の状態だからです。
ここでお伝えしたいのは、同じ「肩が痛い」でも、院によって見る場所が違うということです。看板の名前ではなく、その院が何をどう確かめるのかを聞いてみてください。
五十肩とどう向き合うかについては、こちらでも正直にお話ししています。
五十肩は本当に「根本改善」できるのか
https://taiyo-kumagaya.com/2026/07/05/frozen-shoulder-honest-info/
■ 「どこに行っても同じ」ではありません。違うのは判断の根拠です
ここまで読んでいただくと、こう思われるかもしれません。結局どこも同じことを言うのではないか、と。
当院はそう思いません。違いが出るのは、判断の根拠を説明できるかどうかです。
たとえば「保険が使えます」と言われたとき、なぜ使えるのかを説明できるか。「自費です」と言われたとき、なぜ自費なのかを説明できるか。ここが答えられる院と、答えられない院があります。
もう一つ、正直にお伝えしておきたいことがあります。
私たち柔道整復師は、診断をすることができません。レントゲンやMRIを撮ることもできません。ですから、体の構造そのものに問題があると断定することはしません。当院がお伝えできるのは、確かめた結果から「こう考えられます」というところまでです。
断定しないことは、頼りなく聞こえるかもしれません。ですが、できないことをできると言わないほうが、結果的にご自身の判断の役に立つはずです。
■ 損をしないために、来院前に確かめられる3つのこと
行ってから「思っていたのと違った」とならないために、電話やLINEの段階で確かめられることがあります。
一つ目。自分の症状で保険が使えるかどうかを聞く。
いつ、どうして痛めたのかを伝えたうえで、保険の対象になるかを聞いてみてください。当院はお電話をいただいた時点で、いつから・どのようにして・どういう症状なのかを詳しくお伺いしています。そのうえで、1ヶ月以上経っていてはっきりしたきっかけも見当たらない場合には、来ていただく前に「自費での施術になるかもしれません」とお伝えするようにしています。
二つ目。自費の場合に何をするのかを聞く。
保険が使えないから自費、という説明だけで終わる場合は、もう少し聞いてみてください。何を確かめて、どこに対して何をするのか。そこが具体的に返ってくるかどうかで、その院の見方が分かります。
三つ目。どれくらいの見通しなのかを聞く。
何回で良くなるという断定はできませんが、どういう段階を踏むのかは説明できるはずです。当院も、急性の炎症が強い時期と、その後で体のバランスを見ていく時期を分けてご説明しています。
■ よくある質問
Q. 整骨院と接骨院、どちらを選ぶべきですか。
A. どちらでも同じです。名称が違うだけで、施術するのは同じ柔道整復師という国家資格者です。選ぶ基準にはなりません。
Q. 整体院では健康保険は使えないのですか。
A. 使えません。整体院での施術はすべて自費です。国家資格が必要とされていない分野のため、健康保険の対象になっていません。
Q. 肩こりで整骨院に行けば保険は使えますか。
A. 使えません。単なる肩こりや筋肉疲労は健康保険の対象外と明記されています。当院でも自費でのご案内になります。
Q. 保険が使えないなら、行っても意味がないのでしょうか。
A. そうではありません。保険が使えるかどうかは、その症状が制度の枠に当てはまるかどうかの話です。施術が必要かどうかとは別の問題として考えてください。
Q. 整体院と整骨院、慢性の症状ならどちらでもいいですか。
A. 慢性の症状はどちらでも自費になります。違うのは、国家資格を持った施術者が診るかどうかです。どちらを選ぶにしても、何を確かめてどう判断したのかを説明してもらえるかで選んでください。
Q. 熊谷たいよう接骨院は、保険と自費のどちらですか。
A. 両方をご用意しています。はっきりしたきっかけのあるお怪我は健康保険で、慢性の症状や姿勢の改善は自費の整体でご対応しています。どちらになるかは、お話を伺ったうえで根拠とともにご説明します。
Q. 電話で症状を詳しく聞かれるのはなぜですか。
A. 保険が使えるかどうかを、来ていただく前にお伝えするためです。窓口で初めて「使えません」とお伝えするのは、ご負担が大きいと考えています。
■ まとめ:看板ではなく、説明の中身で選んでください
接骨院と整骨院は同じ、違うのは整体院。分かれ目は資格と健康保険。ここまでは調べればすぐ分かります。
そのうえで選ぶときに見ていただきたいのは、その院が判断の根拠をどこまで話すかです。なぜ保険なのか、なぜ自費なのか、何を確かめてそう判断したのか。ここを説明できるかどうかで、院は分かれます。
そして当院の記録が示すとおり、施術だけでは届かないこともあります。それも含めて正直にお伝えするのが、当院の考える誠実さです。
いつ、どのように痛めたのか。それだけ持ってご連絡ください。保険が使えるかどうかを、来ていただく前にお答えします。
▼関連ページ:初めての方へ・施術の流れのご案内はこちら|熊谷たいよう接骨院
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【著者情報】
田島 陽平(たじま ようへい)/治療家・株式会社キュアクオリティ代表。柔道整復師として20年以上の臨床経験を持つ。整形外科・接骨院勤務を経て独立し、埼玉県深谷市・熊谷市で2院を経営。カイロプラクティック歴15年以上・オステオパシーを組み合わせた独自の施術スタイルで、坐骨神経痛・腰痛・肩こりなど慢性症状でお悩みの方のサポートを行っている。現在は国際基準のフランス式オステオパシーを学んでいる。
【参考文献】
柔道整復師等の施術にかかる療養費の取扱いについて(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryouhoken/jyuudou/index.html
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、医療行為や診断を行うものではありません。症状が重い場合や長期間続く場合は、医療機関へのご相談をお勧めします。
