産後の膝・腰の痛みや骨盤の不安定感に悩む方へ|熊谷市の接骨院が伝える骨盤矯正という視点

2026年07月5日

産後の骨盤の不安定感に悩む熊谷市の女性のイメージ

熊谷市で、産後に膝や腰の痛み、背中のこり感、骨盤の不安定感を感じているという方からのご相談をいただくことが多くあります。骨盤矯正というと腰や姿勢の問題だけを想像される方も多いのですが、実際には膝の痛みなど離れた場所の症状にもつながっていることがあります。今回はその視点から、柔道整復師として20年以上の臨床経験を持つ当院の考え方を、実際の症例を交えながらできるだけ詳しくお伝えします。

産後は、出産に伴うホルモンの変化や分娩時の身体への負担によって、骨盤周辺の筋肉や靭帯が不安定な状態になりやすい時期です。腰やお尻の痛みだけでなく、育児中の抱っこや授乳姿勢の影響も重なり、全身のバランスが崩れやすくなることがあります。熊谷市でも、産後の骨盤の不安定感や、それに伴う膝・腰・肩の症状についてご相談をいただくことが多くあります。

産後の骨盤の不安定感が膝の痛みにつながることがあるという話

以前、産後3ヶ月の30代女性の方が、膝と腰の痛み、背中のこり感、骨盤の不安定感でご来院されました。産前から当院に通院されていた継続の患者さんで、全体的に胸椎の後弯がやや強い傾向のある方でした。

産後は、出産に伴う身体の変化によって、骨盤周辺の筋肉が弛緩しすぎて弱くなっていることが多く、当院では矯正だけでなく筋トレを重視すべきケースが多いと考えています。この方の場合、恥骨結合部分に上下方向の異常が見られたため、恥骨・腸骨・仙骨の状態を確認しながら調整を行いました。

恥骨結合は、医学的には「動かない」とされることもある部位ですが、オステオパシーの観点では調整の対象として扱います。今回の調整に伴い、膝の痛みが和らいでいったことが、骨盤の状態と膝という離れた部位の症状がつながっていた一つの例だと考えられます。

この方はまた、以前から続く肩こりについても経過観察を行っていました。全体的に胸椎の後弯がやや強い傾向があったため、骨盤の不安定感と上半身の姿勢は無関係ではなく、身体は一つの繋がったバランスの中で影響し合っていると当院では考えています。骨盤だけ、肩だけ、というように部位を分けて見るのではなく、全体のつながりを見ながら経過を追っていくことを大切にしています。

産後骨盤矯正で当院が確認しているポイント

熊谷市で骨盤矯正の施術を受ける際、当院では骨盤の歪みだけでなく、その方の分娩方法や身体の状態に応じたトレーニング指導もセットで行うようにしています。

このケースでは、恥骨・腸骨・仙骨の調整と並行して、骨盤底筋群の強化トレーニングを指導しました。また、自然分娩であったため、腹圧をかけるトレーニングも合わせて導入しています。

産後トレーニングで気をつけたいこと(分娩方法による違い)

産後の運動再開については、分娩方法によって注意すべき点が異なります。当院がセルフケアの指導時に必ず確認しているポイントの一つが「腹壁瘢痕ヘルニア」の可能性です。

腹壁瘢痕ヘルニアとは、過去の手術創(瘢痕)が腹圧によって弱くなり、そこから腹腔内の組織が飛び出してしまう状態のことです。帝王切開も腹部の手術創にあたるため、術後にこのリスクが生じる可能性があります。発症すると手術創の近くに膨らみが生じ、立位や咳、腹圧をかける動作の際に目立ちやすくなるとされています。

創部自体は1ヶ月程度で塞がるとされていますが、内部組織の修復には6ヶ月から1年ほどかかるとされており、痛みや違和感が残る間は腹筋系トレーニングを避けるのが望ましいと考えられています。

今回ご紹介したケースは自然分娩のため腹圧トレーニングを導入しましたが、帝王切開の場合は腹壁瘢痕ヘルニアのリスクを踏まえ、腹圧系のメニューを控えるという判断が必要になります。このように、分娩方法に応じてトレーニング内容を使い分けることが、産後の身体と安全に向き合う上で重要だと当院では考えています。

分娩の形腹壁の手術創腹圧トレーニングの考え方
自然分娩基本的になし本人の状態を見ながら比較的早期から導入しやすい傾向
帝王切開あり(腹壁瘢痕ヘルニアのリスク)創部・内部組織の修復状況を確認し慎重に判断する必要がある

上記はあくまで一般的な傾向であり、実際の判断は個々の状態によって異なります。ご自身がどちらに当たるか分からない場合や不安な場合は、自己判断せず一度ご相談ください。

現在、このケースの方は施術を重ねる中で症状が改善に向かい、今後1年間ほどは月1回程度のメンテナンスで経過観察を予定しています。

産後の骨盤矯正でやってはいけないこと

産後の身体は、出産前とは状態が大きく異なっています。良かれと思って行った対処が、実は回復を遅らせてしまうことがあるため、当院で実際にお伝えすることが多いポイントをご紹介します。

一つ目は、産後すぐに強い腹筋トレーニングを始めることです。分娩方法によっては、腹壁の状態がまだ回復しきっていない時期にあたるため、自己判断でハードなトレーニングを始めるのは避けた方がよい場合があります。

二つ目は、骨盤ベルトを一日中強く締め続けることです。骨盤を安定させる目的で使用されることが多いベルトですが、締め方や使用時間を誤ると、逆に周辺の筋肉が使われにくくなり、筋力の低下につながる可能性があります。

三つ目は、痛みを我慢しながら育児動作(抱っこ・授乳姿勢など)を続けることです。育児中は同じ姿勢を長時間とることが多く、負担が一箇所に集中しやすい時期でもあります。痛みがある場合は、抱っこの姿勢や授乳時の座り方を見直すきっかけにしていただくことをおすすめします。

四つ目は、体重や体型の変化だけを基準に「戻った・戻っていない」を判断することです。産後の骨盤の状態は、見た目の変化だけでは分かりにくい部分も多いため、気になる症状がある場合は一度検査を受けることをおすすめします。

五つ目は、痛みがないからといって、骨盤の状態を長期間確認しないまま過ごすことです。産後の骨盤は、育児が本格化する時期になって初めて負担が表面化することもあります。症状がない時期でも、身体の変化が大きい産後は、一度状態を確認しておくと安心につながることがあります。

熊谷市で産後骨盤矯正の施術を受ける際に当院が大切にしていること

当院では、産後の症状を「骨盤だけの問題」として捉えず、膝や腰など離れた部位の症状、筋力の状態、分娩方法による違いまで含めた全体像として向き合うことを大切にしています。柔道整復師として20年以上の臨床経験の中で、産後のお母さんたちが抱える身体の負担にたくさん触れてきました。

産後は矯正だけでなく、弱った筋肉をゆっくり育てるトレーニングとのセットが欠かせない時期だと考えています。当院では、恥骨・腸骨・仙骨の調整と、その方の分娩方法・体調に合わせたトレーニング指導を組み合わせながら、無理のないペースで一緒に整えていくことを目指しています。焦らず、その方に合った速さで進めることを大切にしています。

熊谷市には、育児と仕事、家事を同時にこなしながら過ごされているお母さんが多くいらっしゃいます。そうした忙しい日々の中で、ご自身の身体の変化を後回しにしてしまう方も少なくありません。当院では、施術の場だけでなく、日常生活での動作の工夫までを含めてサポートすることで、再発しにくい状態を一緒に作っていきたいと考えています。産後という限られた期間を、少しでも楽な身体で過ごしていただけるように、これからもサポートを続けていきます。

ご自宅でできるセルフケア

産後の骨盤周りは筋肉が弛緩しやすい時期のため、いきなり強い負荷をかけるのではなく、仰向けで膝を立て、骨盤底筋をゆっくり締めて緩める運動から始めてみてください。無理のない回数から始め、痛みや違和感を感じる場合はすぐに中止することをおすすめします。

また、抱っこや授乳の際は、片側の腕だけに頼らず、クッションなどを使って両肩の高さをそろえるように意識してみてください。同じ側の腕や肩に負担が集中し続けると、骨盤だけでなく上半身のバランスにも影響が及ぶことがあります。

よくある質問(熊谷市の方からよくいただくご質問)

Q. 産後どのくらいから骨盤矯正を受けられますか?
A. 分娩方法や体調によって異なります。当院では来院時に状態を確認した上でご案内しています。

Q. 帝王切開でも骨盤矯正は受けられますか?
A. 受けていただけますが、トレーニング内容は創部の状態を踏まえて調整します。

Q. 膝の痛みも骨盤矯正で改善しますか?
A. すべての方に当てはまるわけではありませんが、骨盤の状態が膝など離れた部位の症状に関わっているケースもあります。まずは検査で状態を確認することをおすすめします。

Q. どのくらいの施術回数で改善しますか?
A. 症状の程度によって異なります。今回ご紹介したケースでは施術を重ねる中で症状が改善していきましたが、これは一つの例であり、すべての方に同じ経過をお約束するものではありません。

Q. 産後の骨盤矯正は保険適用ですか?
A. 自費施術としてご案内しています。詳しくは当院にご相談ください。

Q. 二人目・三人目の産後でも同じように相談できますか?
A. はい、ご相談いただけます。出産のたびに身体の状態や負担のかかり方が変わることもあるため、その都度の状態を確認しながら施術の進め方をご案内します。

Q. 育児が本格化してからも通院を続けられますか?
A. はい、可能です。今回ご紹介したケースの方も、症状が改善した後は月1回程度のメンテナンス通院という形で継続していただいています。生活リズムの変化に合わせて通院ペースをご相談いただけます。

Q. トレーニング指導だけでもお願いできますか?
A. 施術と組み合わせてご案内することが多いですが、まずは状態を検査させていただいた上でご相談させてください。

Q. 初めての来院時は何を確認してもらえますか?
A. 妊娠・出産の経過、分娩方法、現在気になっている症状、日常生活での姿勢や動作の癖などを一つずつ確認させていただきます。産後は身体の状態が変化しやすい時期のため、来院ごとの体調の変化も含めて経過を見ていきます。

Q. 肩こりも一緒に相談できますか?
A. 骨盤の状態と上半身の姿勢は関連していることがあるため、気になる症状は合わせてご相談ください。全体のバランスを確認した上で、施術の進め方をご案内します。

Q. 通院の間隔はどのくらいが目安ですか?
A. 産後の状態や症状の程度によって異なります。今回ご紹介したケースでは、症状の変化を見ながら通院の間隔を段階的に調整し、現在は月1回程度のメンテナンスに移行しています。まずは来院時に状態を確認した上で、通院ペースの目安をご案内します。

産後の身体は、出産という大きな出来事を経て、骨盤だけでなく全身のバランスが変化しやすい時期です。膝や腰の痛みも含め、離れた部位の症状とのつながりまで見ながら、一緒に整えていきましょう。育児で忙しい時期だからこそ、身体の変化を後回しにせず、気になる症状は早めにご相談いただければと思います。熊谷市で産後の骨盤の不安定感にお悩みの方は、一人で抱え込まず、まずは今の身体の状態を確認してみてください。当院がその一歩をお手伝いできればと思っています。

関連記事:『坐骨神経痛』と診断された太もも内側のしびれ・膝の痛み|熊谷市の接骨院が伝える大腰筋と大腿神経という視点

関連記事:立っていると足がしびれ、座ると楽になる坐骨神経痛|熊谷市の接骨院が症状パターンから考えるアプローチ

関連記事:脊柱管狭窄症と診断された膝の痛み・しびれ|熊谷市の接骨院が伝えたいこと

関連記事:産後骨盤矯正はいつから?何のための施術なのか正直に伝えます|熊谷市 熊谷たいよう接骨院

関連記事:産後の骨盤の歪み・自律神経の乱れによる不眠に悩む方へ|熊谷市の接骨院が伝える骨盤矯正という視点

産後の骨盤の不安定感について相談したい方は、下記のLINEからお気軽にご相談ください。
公式LINE登録はこちら

熊谷たいよう接骨院ホームページ
熊谷たいよう接骨院ホームページ

著者:田島 陽平(たじま ようへい)
治療家・株式会社キュアクオリティ代表。柔道整復師として20年以上の臨床経験を持つ。整形外科・接骨院勤務を経て独立し、埼玉県深谷市・熊谷市で2院を経営。カイロプラクティック歴15年以上・オステオパシーを組み合わせた独自の施術スタイルで、坐骨神経痛・腰痛・肩こりなど慢性症状でお悩みの方のサポートを行っている。現在は国際基準のフランス式オステオパシーを学んでいる。

※本記事は一般的な情報提供を目的としており、医療行為や診断を行うものではありません。
症状が重い場合や長期間続く場合は、医療機関へのご相談をお勧めします。

関連記事